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鬼平犯科帳

鬼平犯科帳

鬼平犯科帳

放送時間

毎週火曜 15:00~15:55

番組内容

池波正太郎原作の傑作時代劇。火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とした捕物帳。

各話紹介
  • 第1話
  • 第2話
  • 第3話
  • 第4話
  • 第5話
  • 第6話
  • 第7話
  • 第8話
  • 第9話
  • 第10話
  • 第11話
  • 第13話
  • 第14話
  • 第15話
  • 第16話
  • 第17話
  • 第18話
  • 第19話
  • 第20話
  • 第21話
  • 第22話
  • 第23話
  • 第24話
【第1話】
「暗剣白梅香」
鬼平こと長谷川平蔵(中村吉右衛門)はある夜、刺客に狙われる。鋭い大刀さばきはただものではない。現場に漂った匂いを手掛かりに「白梅香」という匂油を買う浪人を突き止める。刺客の名は金子半四郎(近藤正臣)。
平蔵は自らが夜の見回りに出て、刺客をおびき出そうとする。半四郎は夜回りの途中に小料理屋で休息する平蔵を斬ろうと店の中へ。座敷の中で白刃を抜いてにらみ合う二人・・・。
【第2話】
「本所桜屋敷」
鬼平こと長谷川平蔵(中村吉右衛門)は、凶悪な盗賊小川や梅吉(遠藤征慈)を何としても捕まえようと決心する。密偵の彦十(江戸家猫八)は、梅吉が御家人の服部角之助(水沢心吾)の屋敷で、共に悪事をたくらんでいるのを突き止める。その背後には服部の妻おふさ(萬田久子)がいた。おふさは二十年前、平蔵と剣友の岸井左馬之助(江守徹)がともに想いをかけた清楚な娘だった。その彼女がなぜ・・・。服部の屋敷を急襲、一味を捕らえた平蔵は、おふさに再会、彼女の運命を狂わせたものを知り、しみじみと人生のはかなさを感じる。
【第3話】
「蛇の眼」
鬼平こと長谷川平蔵(中村吉右衛門)のすご腕に、盗賊たちは次々に江戸を逃げ出した。だが蛇(くちなわ)の平十郎(石橋蓮司)は江戸を動かない。狙いは前老中、田沼意次と親しかった将軍御典医、千賀道有の屋敷。用心深い平十郎。手下どうしはお互いの顔も知らずに、下準備を進める。それが裏目に出た。あんまに化けて屋敷に潜入する彦の市(山田吾一)の女おその(松居一代)に別の手下が手を出し、嫉妬した彦の市が彼を殺したのだ。それをきっかけに、平蔵は平十郎の計画を知り、一計を案じる。
【第4話】
「血頭の丹兵衛」
血頭の丹兵衛一味が残虐な強盗殺人を繰り返していた。だが、昔丹兵衛の手下だった伝馬町の牢の囚人、粂八(蟹江敬三)は「お頭は人は殺さない。今の丹兵衛は偽者だ」と叫ぶ。それを知った長谷川平蔵(中村吉右衛門)は粂八を牢から出し、密偵として丹兵衛の行方を探らせる。粂八は東海道島田の宿で偽丹兵衛を張った。そのころ江戸では、「丹べえ」の木札を置いて、盗んだ金をそっくり返すスマートな泥棒が出た。「これこその頭」と粂八は喜ぶが、宿場で会った丹兵衛(日下武史)は本物。しかも別人のような残酷な悪党になっていた……。
【第5話】
「血闘」
長谷川平蔵(中村吉右衛門)は、若い無頼の日々に通った居酒屋の娘おまさ(梶芽衣子)と再会する。当時はまだ子供だったがよく気がつき母親のいない平蔵の面倒を見てくれた。今は盗みの手引き役をしているおまさだが。平蔵のために札差「大月」への押し込み強盗の計画をもらす。しかしそのためにおまさは、盗賊一味の隠れ家に監禁される。平蔵は身の危険も考えずに単身屋敷に潜入、負傷しながらもおまさを救出した。平蔵のために働く。したたかで、さわやかな密偵が誕生した。
【第6話】
「むっつり十蔵」
同僚から「むっつり十蔵」と言われる同心小野十蔵(柄本明)は出世が遅く、妻からも軽んじられている。その十蔵が、夫を殺した盗賊の女房おふじ(竹井みどり)を囲ってしまう。夫の本性も知らず、しかも身重で捨てられようとした境遇に同情したためだが、次第におふじと会うのが生きがいになる。だが、おふじの情報をもとに、盗賊掛川の太平の手下を捕まえたことから、おふじは太平のもとに連れ去られる。おふじを助けようと獅子奪迅の働きをする十蔵。しかし長谷川平蔵(中村吉右衛門)は、女に溺れた十蔵を「愚か者」と叱る。くすんだ人生をほんの一瞬輝かせた下級武士の悲劇。
【第7話】
「明神の次郎吉」
盗賊明神の次郎吉(ガッツ石松)は、悪党でありながら善行をするのが好きだ。江戸への旅の途中、次郎吉は重病の僧宗円の遺言を聞いて、形見の名刀を長谷川平蔵(中村吉右衛門)の剣友岸井左馬之助(江守徹)に届ける。だが、平蔵の密偵おまさ(梶芽衣子)は、次郎吉が、かつておまさが世話になった大盗賊櫛山の武兵衛(土屋嘉男)と盗みの相談をしているのを突き止める。平蔵への忠誠心と昔の義理との板ばさみに会うおまさ。そこで平蔵が気配りを見せる……。
【第8話】
「さむらい松五郎」
長谷川平蔵(中村吉右衛門)の部下である山口平吉(坂東八十助)はこともあろうに「さむらい松五郎」という盗賊と間違えられる。声をかけてきた須坂の峰蔵(赤塚真人)と名乗る男は、「平気で人を殺す今の親分に愛想が尽きた。子分にしてくれ」と頼むのだ。親分はろくろ首の藤七(深江章喜)。平吉は松五郎になりすまして藤七一味を捕らえようと演技をする。ところがそこに本物の松五郎が現れる。双子と言ってもおかしくない、うり二つの顔だった。峰蔵は仰天して逃げ出す・・・。
【第9話】
「兇賊」
長谷川平蔵(中村吉右衛門)が、浪人姿で夜回りの途中ふらりと寄った居酒屋の主、鷺原の九平(米倉斉加年)は実は孤独な老盗賊。この世の見納めにと加賀の故郷を訪ねた帰路、「鬼平を殺す」という男たちの話を立ち聞きしていた。平蔵の人物にひかれた九平は、その後その男を江戸で見かけると、盗人の身も忘れて平蔵暗殺計画を独力で調べ出す。ある日、その男は向島の高級料亭に入る。その日、平蔵には有力な旗本から「内密な話がある。向島の料亭で会いたい」との書状が来ていた。たった一人出かけた平蔵を待っていたのは……。
【第10話】
「一本眉」
茶問屋の亀屋を襲った残虐な押し込み強盗を、長谷川平蔵(中村吉右衛門)は一本眉の甚五郎(芦田伸介)のしわざとにらんだ。だが実は甚五郎を裏切った手下の佐喜蔵(藤岡重慶)の犯行だった。浪人姿に変装して調べを進める平蔵は、ふとしたことで甚五郎の隠れ家に泊まり、語り明かす。平蔵の身元を知らない甚五郎は、盗みを手伝ってくれと頼み、五両の手付け金を平蔵に渡す。そのころ平蔵宅では、妻の久栄(多岐川裕美)が「夫の身に何かあったのでは」と心配していた。
【第11話】
「狐火」
江戸できこえた薬種(くすり)屋の山田孫兵衛(伝法三千雄)を襲い17名を皆殺しにした残虐な盗賊は狐火を名乗る札を残していった。盗賊狐火といえば長谷川平蔵(中村吉右衛門)も死んだ先代の頭(かしら)と親交があり、密偵のおまさ(梶芽衣子)も女賊の頃、二代目の勇五郎(速水亮)と恋仲になり「仲間内の色恋はご法度」の掟にふれて泣く泣く仲間を去った過去があった。あれから19年、肌を合わせたその勇五郎が二代目をついで、江戸で荒事のお盗(つと)めをしたと聞いて、今では鬼平の密偵をつとめるおまさにとって板ばさみで身がきられる思いだった。
【第13話】
「笹やのお熊」
長谷川平蔵(中村吉右衛門)のところへ、お熊という老女(北林谷栄)が訪ねて来た。平蔵が若い無頼時代に世話になっていた女。知り合いの寺男が死んで、遺言を言付かったが、五十八両もの金を残していて、不審に思ったのだ。お熊のカンは正しかった。遺言を伝える相手の畳屋の庄八(早川純一)を、平蔵とその部下が監視すると、江戸を離れ、越谷の盗人宿に行ったのだ。死んだ寺男が住み込んでいた本所の弥勒寺に押し込む計画と平蔵は見た。お熊は平蔵のために聞き込みに精を出し、有力な情報をつかむ。「まだ人の役に立てる」という実感がお熊を若返らせた。
【第14話】
「あきれた奴」
妻子を亡くし失意の同心、岡村啓次郎(中村橋之助)は、両国橋のたもとから身投げしようとする母子を助けた。ところがこの母子は、十日前に岡村が捕まえた盗賊又八(平泉成)の妻子だった。又八に岡村は、「お前の女房子供を助けた。会わせるから仲間の居場所を言え」と迫る。そして長谷川平蔵(中村吉右衛門)の許しも得ずに又八を牢から出すが、スキを見て又八は逃げた。本来なら切腹ものの失態。だが岡村は平然として、平蔵も岡村を牢に入れるだけで罰しない。それから半年。又八が帰って来た……。太っ腹の同心の物語。
【第15話】
「泥鰌の和助始末」
木綿問屋・角屋の金蔵で大規模な「盗み細工」が発見される。大工になりすました盗賊が、大店の工事中に、こっそりと抜け穴など盗みの仕掛けを作り、後日忍び込む手口だ。長谷川平蔵(中村吉右衛門)の調べで老大工、泥鰌〔どじょう〕の和助(財津一郎)の名が浮かぶが、和助は盗賊稼業からは足を洗っていた。だが、一人息子の磯太郎(山崎有吉)が奉公先の紙問屋で、盗みのぬれぎぬを着せられ、抗議の自殺をしたことから、和助は紙問屋への復讐を誓う・・・。
【第16話】
「盗法秘伝」
所用で浜松から江戸へ帰る長谷川平蔵(中村吉右衛門)は、旅回りの講釈師に変装して気楽な道中を楽しんだ。ところが平蔵は、道連れとなった初老の盗賊、善八(フランキー堺)になぜか気に入られる。金谷の宿で平蔵は、宿役人を手なずけて悪事を働いている商人の金蔵に、善八と一緒に忍び込んでしまう。その夜、旅籠で善八が語る盗法秘伝は、なかなか奥行きの深いものだった。善八は「江戸には鬼平というこわいのがいるから仕事はしない」と言う。そこへ宿役人の宿改めがあって……。
【第17話】
「女掏摸〔めんびき〕お富」
あごの下にほくろのある美人すりが現れた。鬼平こと長谷川平蔵(中村吉右衛門)の密偵彦十(江戸家猫八)は、巣鴨の笠屋の女房お富(坂口良子)と同一人物らしいと見る。平蔵と彦十がお富を尾行すると、果たしてお富は王子権現の境内で、たてつづけに四十両もの金をすり盗った。夫婦仲も良いお富がなぜそんなことを……。実はお富の父はすりの名人だった。お富もかつてすりを働いたことがある。そして堅気になった今、「十日以内に百両持って来ないと亭主に過去を話す」という男が現れたのだ。
【第18話】
「浅草御厩河岸」
錠前破りの名人松吉(本田博太郎)は、年老いた父のために長谷川平蔵(中村吉右衛門)の密偵を務めていた。だがある日、松吉の腕を見込んだ大泥棒の海老坂与兵衛(岩井半四郎)の使いが松吉を大きな仕事に誘いにくる。密偵としての役割と、大仕事の魅力との板ばさみに会う松吉。 恋女房のお梶(浅利香津代)は、挙動不審の松吉を見て、女が出来たと勘違いする。松吉の父卯三郎(田武謙三)は元盗賊で与兵衛と同郷。ことの次第をお梶に伝える。「それなら盗人の女房らしくします」と言うお梶だが、実は夫を縄つきにしても、悪の道に入れてはいけないと思っていた。お梶は平蔵に合図を送る。
【第19話】
「むかしの男」
長谷川平蔵(中村吉右衛門)が出張中、妻の久栄(多岐川裕美)のところに、近藤唯四郎(鹿内孝)という浪人から呼び出しの手紙が届く。近藤は久栄が育った家の隣人。遊び人で、うぶな久栄を口説いて抱き、捨てた男だった。用件は平蔵が捕まえた盗賊の砂吉(きくち英一)を釈放すること。砂吉の仲間に金で頼まれ、久栄の過去につけこんだ卑劣な手口だった。火付盗賊改メの妻という立場と、夫に過去を知られまいとする気持ちの間で悩んだ末、久栄は毅然とした態度で近藤に向かう。
【第20話】
「山吹屋お勝」
長谷川平蔵(中村吉右衛門)に使われる密偵の利八(森次晃嗣)は、平蔵の従兄が後妻に迎えようとした茶屋の女お勝(風祭ゆき)の身辺調査に乗り出す。利八は盗賊時代、お頭の女に惚れて指をつめさせられたが、驚いたことにお勝とはその相手の女、おしのだったのだ。今も盗賊の手下で、金持ちの後妻になって盗みの手引きをする役目だった。利八はお勝に新しい恋人が出来、今の役目を嫌がっているのを知る。今もお勝を忘れられない利八だが、彼女のために危険な賭けに出る。
【第21話】
「敵(かたき)」
長谷川平蔵(中村吉右衛門)の剣友、岸井左馬之助(江守徹)は三国峠で事件を目撃する。五郎蔵という男(綿引勝彦)が突然、与吉という若者(浜田隆広)から「親の敵」と斬りかかられ、もみあううちに与吉は自分の刀で胸を刺して死んだのだ。五郎蔵は盗賊だが、盗人仁義をわきまえ、与吉の父を殺した覚えもなかった。五郎蔵は自分にかけられた罠を調べだし、意外な事実を突き止める。左馬之助は五郎蔵に興味を感じ、彼をぴたりと尾行すると……。
【第22話】
「金太郎そば」
「金太郎そば」は、女主人お竹(池波志乃)の体の金太郎の彫り物が見事で評判の店。食道楽の長谷川平蔵(中村吉右衛門)も出向くが、店のお守りの藁〔わら〕馬を見て驚く。老盗賊の重兵衛(織本順吉)がいつも盗みの現場に置くものだった。調べるうちに、12歳で越後から江戸に来たみなし児お竹の、苦難の人生が浮かび上がる。実らなかった恋。藁馬をくれた謎の老人との出会いと、「金太郎そば」に賭けた女の意地。平蔵は、お竹を守ってやろうと思い出す。
【第23話】
「用心棒」
深川の味噌問屋「佐野倉」の用心棒高木軍兵衛(ジョニー大倉)は、いかめしい髭面で強そうだが、本当は剣術はまるでダメである。手代の文六(佐藤仁哉)にそれを知られた軍兵衛は、必死で口止めを頼む。すると文六は、「店の金蔵の鍵を持って来い」と言う。実は盗賊の手下だったのだ。軍兵衛に好意を持つ奉公人のおたみ(森口瑤子)は、鍵を渡すところを目撃、軍兵衛が悪の道に入るのを止めようとする。おたみが軍兵衛と二人で相談したのは、たまたま知ったすご腕の浪人、木村平九郎、実は長谷川平蔵(中村吉右衛門)のお忍びの姿だった。
【第24話】
「引きこみ女」
長谷川平蔵(中村吉右衛門)の密偵おまさ(梶芽衣子)は、盗賊の手下時代に親しかったお元(高沢順子)を見かけ尾行した。お元は今は袋物問屋菱屋の奉公女。おまさは、お元は盗みの引き込み役だと直感した。だがお元は、菱屋の主人佐兵衛(下塚諒)に想いをかけられ、悩んでいた。おまさも、役目ではお元をお縄にするべきだが、お元の恋を実らせてあげたかった。密偵と引き込み女。はかない立場の二人の悩みを、平蔵はどうさばくか……。
キャスト・スタッフ
スタッフ 原作:池波正太郎
脚本:小川英ほか
出演 中村吉右衛門 多岐川裕美 ほか
ナレーター:中西龍