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鬼平犯科帳4

鬼平犯科帳4

鬼平犯科帳4

放送時間

毎週月曜日~金曜日 15:00~ 5/16スタート

番組内容

池波正太郎原作の傑作時代劇。火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とした捕物帳第4シリーズ。

各話紹介
  • 第1話
  • 第2話
  • 第3話
  • 第4話
  • 第5話
  • 第6話
  • 第7話
  • 第8話
  • 第9話
  • 第10話
  • 第11話
  • 第12話
  • 第13話
  • 第14話
  • 第15話
  • 第16話
  • 第17話
  • 第18話
【第1話】
「討ち入り市兵衛」
盗賊の松戸の繁蔵(下川辰平)は上方から江戸に出てきた盗賊壁川の源内(内田勝正)から頼まれた急ぎ働きの仕事を断る。繁蔵のお頭は蓮沼の市兵衛(中村又五郎)。盗(つと)めに当たっては、一滴の血も流さず、女は犯さず、無い処からは盗まないという掟を守る、ほとんど伝説の人物だ。その帰り道、繁蔵は源内の手下に襲われて刺され、瀕死の重傷を負う。やっとの思いで逃げ込んだのが、長谷川平蔵(中村吉右衛門)の密偵、相模の彦十(江戸家猫八)が住んでいる「五鉄」だった。彦十と繁蔵は顔見知り。平蔵は市兵衛という男に興味を覚えた。
【第2話】
「うんぷてんぷ」
長谷川平蔵(中村吉右衛門)の密偵、相模の彦十(江戸家猫八)が、北陸道を勢力とする盗賊、須の浦の徳松配下の栗原の重吉(益富信孝)を見かけたのは、八丁堀の薬種問屋「大和屋」の前だった。その重吉は、「大和屋」の奥女中、お吉(大塚良重)を見てギクリとする。お吉は徳松の女だったが、一味の用心棒の浪人、池田又四郎(神田正輝)と出来てしまい、それが元で姿を消した。いわば二重の裏切り者である。本拠の富山でその報を聞いた徳松(北村英二)は、又四郎を江戸にやる。本来ならすぐお吉を殺させるところだが、「大和屋」への押し込み強盗の引き込みをさせれば、助けるという命令だ。
【第3話】
「盗賊婚礼」
一文字一味は、関東一円を稼ぎ場所とした盗賊たちだ。殺生はせず、難儀する者には手出しせず、女は犯さず、という昔ながらの掟を守っている。駒込の料理屋「瓢箪屋」が一味の根城。店は気配りの行き届いた料理を出し、長谷川平蔵(中村吉右衛門)も、一度訪ねてひいきになっていた。もちろん盗人宿だとは知らない。首領の弥太郎(三ツ木清隆)のところに、名古屋の盗賊鳴海の繁蔵(寺田農)の使い、長島の久五郎(中村橋之助)が訪ねてきた。用向きは弥太郎と、繁蔵の妹で十九歳になるお糸との縁談だった。久五郎の姿を平蔵の密偵おまさ(梶芽衣子)が目撃していた。
【第4話】
「正月四日の客」
寛政二年の正月四日。本所・枕橋の小さなそばや「さなだや」では、さなだそば、という信州・真田地方の田舎風そばしか出さない。その日が、店の女房おこう(山田五十鈴)の両親の命日のためだ。おこうの両親は、おこうが幼い頃に、信州で押し込み強盗に殺された。客は長谷川平蔵(中村吉右衛門)と木村忠吾(尾美としのり)だけ。おこうがかつて平蔵の父親の屋敷に奉公していた縁だ。平蔵が帰った後、五十がらみの、大店の主人風の客(河原崎長一郎)が来て、さなだそばをうまそうに食べた。信州生まれという男は、また来年江戸に出て、正月四日に来ると言った。
【第5話】
「深川・千鳥橋」
出会い茶屋で抱き合う大工の万三(高橋長英)と茶屋の女お元(一色彩子)。万三は重い労咳(結核)に冒され、もう長くない。そしてお元も労咳だった。万三は金を稼いで暖かい房州白浜にお元と移り住み、お元に死に水をとってもらおうと考えた。万三には、大工仕事でひいた大店の間取り図を、盗賊に売るという裏家業があった。長谷川平蔵(中村吉右衛門)の密偵おまさ(梶芽衣子)は、万三が、足を洗ったとはいえ元盗賊の金兵衛(根上淳)のうなぎ屋に入るのを見て、いぶかしく思った。
【第6話】
「俄か雨」
火付盗賊改方の勘定方同心、細川峯太郎(中村歌昇)は、日夜そろばんを弾いている無口な男だが、意外に好色。非番の日、目黒不動近くの空き家で、色っぽい年増のお長(長谷直美)と戯れているのを、市中見回りで雷雨に会い、空き家に雨宿りに来た長谷川平蔵(中村吉右衛門)に見られた。そこに、空き家を仮の宿とする、人相の悪い浪人岩口千五郎(田中浩)が戻って来た。浪人の一撃で細川は気絶。その浪人は平蔵が得意の空手で倒したが、意識を取り戻し、あわてて逃げる細川は、うかつにも褌(ふんどし)を忘れた。翌日、細川は平蔵に呼ばれる。自分の褌を前に置かれては抗弁出来ない。「腹を切れ」と叱責する平蔵だが、お幸という娘を妻にすれば許すという。 
【第7話】
「むかしなじみ」
長谷川平蔵(中村吉右衛門)の密偵、相模の彦十(江戸家猫八)が寝込み、うわごとでしきりと「おりん」という女の名前を呼んだ。おりんは、彦十が若い頃一緒に暮らした女。盗人暮らしでは、まともな所帯は持てず、五両つけてある男に与えた。病で気弱になり、それが思い出されたのだ。回復した彦十は、昔の盗人仲間の網虫の久六(草薙幸二郎)と偶然出会う。「また一緒に」と盗みに誘われた彦十は、仲間に入ると見せかけてお縄に、と考える。だが、久六から身の上話を聞いた彦十は悩む。久六にも、昔捨てた女がいて、今は逆境にあるその女を救うために盗みをするというのだ。
【第8話】
「鬼坊主の女」
大盗賊鬼坊主の清吉(ガッツ石松)が捕らえられた。ほどなく処刑されると覚悟した清吉は、引き回しの時に辞世の歌を詠み、世間をあっと言わせたいと思った。とは言え、歌の心得などあるわけがない。牢番を買収した清吉は、辞世の歌を誰かに代作させ、歌が出来たら殺す。残された家族にはたっぷり金をやれ、という命令を、密かに愛人のお栄(光本幸子)に伝える。お栄の家の床下には六百両もの大金が隠してあった。長年の経験で「悪党の見栄」の怖さを知っている長谷川平蔵(中村吉右衛門)は、牢内の清吉が何かしでかすのではないかと警戒していた。
【第9話】
「霧の七郎」
江戸近郊の荒れ寺に、大盗賊、霧(なご)の七郎(片桐竜次)一党が潜んでいた。七郎の兄は、長谷川平蔵(中村吉右衛門)の手で捕まって処刑された。七郎は平蔵への復讐の機会をうかがっていた。それは、目白の本宅に住む平蔵の一人息子、長谷川辰蔵(長尾豪二郎)を殺すことだった。そうとは知らない辰蔵は女遊びにうつつを抜かし、母の久栄(多岐川裕美)を心配させていた。市中見回りの平蔵は、自分がつけられているのを感じた。そしてある日、辰蔵は自分を殺すことを引き受けた、という若い浪人、上杉周太郎(原田大二郎)と出会う。
【第10話】
「密偵」
青坊主の弥市(本田博太郎)は火付盗賊改メの拷問に必死に耐えた。だが最後に長谷川平蔵(中村吉右衛門)に責められ、仲間の居場所を白状した。一味は一網打尽となったが、縄ぬけの源七(岡田潔)だけが行方をくらました。それから三年。弥市は堅気になって世帯を持ち、一膳めしやを開いていた。初めて味わう家庭の幸福である。そんな弥市に、ある盗賊が声をかけ、源七が江戸に戻り、裏切り者として弥市の命を狙っていることを伝える。弥市は平蔵の密偵になっていた。不安にかられた弥市は、盗賊改メの佐嶋忠介(高橋悦史)に相談する。
【第11話】
「搔掘のおけい」
富裕な紙問屋伊勢屋が襲われた。賊への引き込みをしたのは、伊勢屋の後妻おけい(三ツ矢歌子)だった。一年後、見回り中の木村忠吾(尾美としのり)が、伊勢屋の女房に会うが本人は人違いだと言う。話を聞いたおまさ(梶芽衣子)は、女は「搔掘のおけい」だと思った。狙った金持ちは、必ず色仕掛けでたらしこみ、後添いになって仲間を引き込む凄腕だ。昔は堅気の女房だったが、八歳になる男の子が、暴走する侍の馬に蹴られて死んでから生活が乱れ、盗賊の仲間になったという。長谷川平蔵(中村吉右衛門)は密偵たちに、おけいを見張るよう命じた。
【第12話】
「埋蔵金千両」
初老の浪人、太田万右衛門(中丸忠雄)は、近くの農家の娘おてい(中島唱子)を愛人にした。一年後、大病を患った万右衛門はおていに、自分はかつては大泥棒で千両の隠し金がある。半分をやるから、信州まで使いに行き、行方知れずの子供の消息を知っている男を探して欲しい、と言った。それから数日後。かかりつけの医師、辻桃庵(寺下貞信)が紹介する指圧師の治療で、万右衛門は奇跡的に回復した。万右衛門は「金のことを話すのではなかった」と後悔した。一方、万右衛門がお礼に五十両を出した、と桃庵から聞いた長谷川平蔵(中村吉右衛門)は怪しんだ。
【第13話】
「老盗の夢」
引退して京で暮らす老盗賊、蓑火の喜之助(丹波哲郎)は六十七歳。現役時代は、一度に千両以上を盗み、しかも人は傷つけないという大物だった。最後にもう一花をと、喜之助は江戸に向かった。江戸に着いた喜之助は、元盗賊で、今は長谷川平蔵(中村吉右衛門)の密偵の小房の粂八(蟹江敬三)を見かけて声をかけるが、何かひっかかるものを感じ、途中で帰った。独特のカンと用心深さが喜之助の身上である。喜之助は、江戸の盗賊、黒雲の龍蔵(五味龍太郎)の手配で手下四人を集めた。自分は急ぎ働きはしないことを一同に宣言するが、その直後に一人が平気で人を殺す。
【第14話】
「女密偵・女賊」
長谷川平蔵(中村吉右衛門)の女密偵、おまさ(梶芽衣子)はある茶店で、昔なじみの女賊、お糸(岡まゆみ)と出会う。「久しぶりにつもる話を」と誘うおまさだが、お糸は「待ち人がいるから」と言って断る。茶店の主人によると、食事もせずに、もう二日も待ち続けているという。おまさの報告を受けた平蔵は、「それは色事だ」と言う。そして、恋に悩む女を慰めるには、うまい物を食べさせてやることだ、と言って役宅の料理の名人、村松忠之進(沼田爆)をおまさにつける。村松が作る「お袋の味」に心をなごませたお糸は、おまさに悩みを告白した。
【第15話】
「麻布一本松」
火付盗賊改方の同心、木村忠吾(尾美としのり)の持ち場は麻布。上野・浅草のように色気のある場所もない。ある日忠吾は見回り中に、「つまらん」と言って小石を蹴った。それが浪人、市口又十郎(村田雄浩)の脛に当たる。又十郎が怒ると、忠吾は又十郎の股間を蹴って逃げた。数日後、浪人を気にしながら茶店で休む忠吾に、親しげな笑みを浮かべて会釈する若い女、お弓(水島かおり)がいた。お弓は以前あの浪人に付きまとわれて嫌な思いをしたので、嬉しかった。お礼に酒をご馳走したい、と言った。有頂天になる忠吾だったが……。
【第16話】
「さざ浪伝兵衛」
江戸を荒らしまわった盗賊、さざ浪伝兵衛(又野誠治)が、老盗賊の砂掘の蟹蔵(織本順吉)とともに、箱根に近い山奥の山葵(わさび)小屋に潜んでいた。伝兵衛は江戸から愛人のおだい(清水ひとみ)を呼び寄せた。おだいを見張っていた長谷川平蔵(中村吉右衛門)は、筆頭同心の酒井祐助(勝野洋)ら腕利きの同心を伴って後を追い、小田原に着いた。伝兵衛の片腕の三次(伊藤洋三郎)は平蔵らの動きを察知。箱根の関所破りをして伝兵衛に急を告げた。昨夜、女郎買いに小田原へ行った時には、宿が地元奉行所に包囲された。「誰かが裏切っている」と伝兵衛は考えた。
【第17話】
「おとし穴」
火付盗賊改メの同心佐々木新助(中村梅雀)は堅物だ。その新助が、茶汲み女との情事のために舟宿に入るのを、見回り中の長谷川平蔵(中村吉右衛門)は目撃し、驚いた。相手は色気あふれるお才(山本みどり)。女に持てたことがなかった新助は溺れ、浪人の山本と名乗って通った。ある日お才は、「だんなが好きになったので、お金はいりません」と言い、知り合いがいるという川魚料理屋に新助を誘った。だが、二人がからみあう最中に、「こんなところを御役所に知られたらどうなさいます?」と声がした。男は盗賊友吉(小野武彦)。罠にはまったのだ。
【第18話】
「おしゃべり源八」
盗賊改めの同心・久保田源八(佐藤B作)は、相模の藤沢で盗賊・天神谷の喜佐松を探索中に、突然姿を消した。それから四ヶ月。同心・木村忠吾(尾美としのり)が、目黒村で百姓姿の源八を見たと、長谷川平蔵(中村吉右衛門)に報告した。一週間後に源八が発見されたが、記憶を失っていた。村人によると、四ヶ月前に畑道に倒れていたという。後頭部には打撲の跡があった。手掛かりは、発見された時にかぶっていた菅笠に捺してある「とみ□」という焼印の文字だけだった。 江戸の役宅に戻された源八は、所帯を持ってまだ一年あまりの妻およし(永光基乃)と対面するが、やはり無反応だ。
キャスト・スタッフ
スタッフ 原作:池波正太郎
脚本:田坂啓ほか
出演 中村吉右衛門 多岐川裕美 ほか
ナレーター:中西龍