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必殺仕置人

必殺仕置人

必殺仕置人

放送時間

毎週月曜日~金曜日 15:00~  8/16スタート

番組内容

北町奉行の下級同心、中村主水(藤田まこと)は言うなればサラリーマン課長補佐。腐敗した権力機構の中で、人並みの正義漢ではあったが、声高に悪を弾劾するとか、上司に逆らったりはしない。それほど若くもなかったし、そんなことをしたら一挙に葬りさられてしまう軽輩であった。 しかし、どうしても許せぬ“悪”があった。「殺人強盗を働いた商人から巨額の金をまき上げて目をつぶっている奉行」「競争相手を殺してまで富を独占しようとする商人」たちである。 法が罰しない悪を、彼は罰するようになる。彼と同調するのは、いずれも島帰りのアウトサイダーたち。天神長屋に住む念仏の鉄(山崎努)、棺桶の錠(沖雅也)、鉄砲玉のおきん(野川由美子)、おひろめの半次(津坂匡章)たち、それに、牢につながれている天神の小六(高松英郎)であった。 ある時には殺し、ある時は権力者を没落させる。またある時には世の中に、彼らの恥をさらし、痛烈な仕置をする。ゆがんだ世の中への反抗であり、被害者の恨みを晴らすものだ。江戸の人々は、彼らを“仕置人”と呼んだのであった。

念仏の鉄……(山崎 努)
元僧侶。女犯の罪で寺を追われ、悪の道へ落ちた。佐渡に流され、金山で働くうちに金山奉行所の役人中村主水と知り合い、肝胆相照らすようになる。やがて許されて江戸へ。江戸は天神長屋に住み仕置人となる。陽気な女好きの享楽型の人物。表看板は「骨つぎ師」だが、指三本で相手の骨を折るという“必殺骨ハズシ”は壮絶。仕込杖で居合抜きの達人でもある。

棺桶の錠………(沖 雅也)
風の強い夜、天神長屋へふらりと舞い込んできたカッコイイ男。長屋の女たちは騒ぐ。彼の秀麗な顔にふと影がよぎる。それも女たちにはたまらない魅力である。月が明るい夜、彼は耳慣れぬ異国の歌をうたう。遠い南の島の歌だという人がある。それかあらぬか、彼の拳はカツラを割り人の肋骨を砕く。また、飛び蹴りは強烈な武器である。念仏の鉄とコンビを組み、江戸の悪の世界で“棺桶と念仏”と怖れられるようになる。

中村主水………(藤田まこと)
北町奉行の下級同心。古参ではあるがうだつがあがらない。腕は奥山神影流の免許皆伝。同心としての腕は敏腕なのだが、なんとなく冴えない。剣道も当節はやりの流儀ではないし、それに風貌がどうしてもやり手に見えない。中村家にあって、彼は養子の身である。出世をしない彼は、家庭でも冷たく扱われている。だが、彼のカゲの顔は誰も知らない。彼は、金力と権力によって法の網を逃れたやつを、ひそかに彼一流の方法で仕置する。

鉄砲玉のおきん……(野川由美子)
天神長屋に住む鳥追いの女。仕置人グループの一人である。きわめて陽気な女。浮気っぽく惚れっぽい。仕置のためには勇猛果敢で、将軍さまの首っ玉にハダカですがり付くくらいのことはやってのける。島帰りである。

おひろめの半次………(津坂匡章)
もとカワラ版屋。つまらない罪で島送りとなったが、主水の力で許される。手八丁口八丁、権力者や金持の悪を探り出し、あっという間に江戸中へ広める。情報担当。

天神の小六………(高松英郎)
江戸暗黒街のボスであった。捕えられた江戸伝馬町の牢暮らしである。当然、牢名主になっている。中村主水は彼を必要とする時は、取調べと称して牢を出す。その夜小六は壮絶な仕置をやってのける。そして翌朝は獄内へ。彼のアリバイは完全である。

中村りつ(主水の妻)………(白木万理)
中村家の一人娘。主水を養子に迎えはしたものの、うだつの上らない主水に不満である。最近は主水の出世を諦めて、息子の将来に期待をかけている。俗に言う教育ママ、だが女臭い女でもある。

中村せん(主水の姑)………(菅井きん)
中村主水の姑。意地悪婆さんである。主水の帰りが遅いと夕飯の汁が冷えると言い、帰りが早いと不熱心だから出世しないと皮肉を言う。主水にはやりきれない存在である。

キャスト・スタッフ
スタッフ 制 作:松竹(株)
キー局:ABC
放送期間: 1973年4月21日~1973年10月13日
脚 本:安倍徹郎・国弘威雄 他
監 督:三隅研次・深作欣二 他
出演 藤田まこと 山崎努 沖雅也 野川由美子 津坂匡章 菅井きん 白木万理 高松英郎 生井健夫