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番組審議会

放送番組審議会委員(2020年1月~)

委員長 山田一廣(ノンフィクションライター)
副委員長 岡部伸康(神奈川新聞社 統合編集局長)
委員
*五十音順
伊藤有壱(東京藝術大学大学院教授) 五大路子(女優)
四條信仁(神奈川県農業協同組合中央会常務理事) 白石俊雄 吉川知惠子(弁護士)


第402回テレビ神奈川 放送番組審議繪報告

2020年2月18日(火)開催

報告

タイムテーブル 特別番組 視聴者対応

審議の主な内容
*視聴合評
「桐蔭学園ラグビー部優勝特別番組『一心』」1月19日(日)午後9時~9時30分

委員 波乱の展開だった決勝の試合中のドラマも拾い、さらに大会全体の流れの振り返りやOBの祝福の声も複数取材し、優勝決定からオンエアまで時間がない中で見応えのある番組になっていた。やはり両校優勝ではなく、単独への強いこだわりがあったのだなと感じ取れた。大阪桐蔭を準々決勝で、優勝を分け合った東福岡を準決勝で破ったことにも触れて、その後に決勝を掘り下げていたが、この試合のポイントは、流れの悪かった前半の終わり際にペナルティゴールで3点を返したところと、後半27分のドロップゴールが決まったところと思っていた。そこにしっかりとスポットを当てていて、良かった。前半の場面は、リスクを取らずに3点でも返す判断をしたという、伊藤主将の冷静さも見事だし、相手も嫌だったなというプレーだったと思う。そのシーンを、キャプテンのコメントと共に取り上げていたのはさすがだ。最後のドロップゴールも決まればいいプレーだが、ある種個人プレー。それだけに、このプレーのために、キャプテンが努力していたことからやったということがコメントの中でよく分かった。全国のトップに立つということがどれだけ難しいかということがよく分かった。93年94年の相模台工業のようにぜひ2連覇を達成して、再び特番を組んでいただきたい。
委員 そんなにラグビーのことは詳しくないが、素晴らしいドキュメンタリーになっていたと思う。長い間の大きな心の変化がすごくうまい具合で、ショット、ショットで捉えてあった。みんなが休憩時間に相談して、ひっくり返していくというのはすごいドラマ。ドロップゴールの瞬間は、ただのラグビーのドキュメンタリーではなくて、人間たち、若者たちの挑戦への良い物語だと思った。テロップのブルーとグリーンの色使いがとても新鮮で印象的。本を読んでいるみたいに、なるほどと引き込まれていった。
委員 今年のチームは風格というか横綱相撲を見ているようで、とても強いチームだと感じていた。優勝後のインタビューで、監督は「今年のチームは、何があっても動揺しないチーム」と。またキャプテンが、練習にしろ何にしろ、99%で満足せずに、常に100%やりきることを心がけていると語っていたことを見て、やはり本当に強いチームの本質だったと思った。番組としては、春の選抜の後、夏の7人制、さらには県予選、本大会での前半の勝ち上がりというふうに追っていって、決勝前日の練習でのインタビューも交えて、その後決勝を詳細に伝えた構成で非常に分かりやすかった。決勝で後半に見違えるように本来の自分たちのプレーを取り戻した展開について、ハーフタイムの選手たちのやり取り、さらにはセーフティリードに持ち込んだドロップゴール、これがどういうことから生まれたのかということを追っていたことは、決勝戦をライブで見ていた人にも楽しめたのではないか。西川選手のお父さんのインタビューが場内アナウンスとかぶってしまって、よく聞こえなかったところが残念だった。
委員 30分だったが、きびきびとした番組。観衆は結構女性がいるので、もう少し女性のコメントを取った方がいいと思った。それから親、兄弟、親戚でもいいが、ファンを広める意味で、もっと広く声を聞いた方が良かった。来年は受ける立場になるので、より一層頑張っていただきたい。
委員 ユニフォームにも縫い付けてあった「一心」。心1つに一心不乱に戦う、ワンプレー、ワンプレーに心を込めてと、いろいろな意味があるみたいだが、今期のスローガンということが、はっきりと紹介されていなかったような気がした。毎年そうやってスローガンを立てて、チームの特色を生かしているのだとすれば、最後にあったキャプテンの「まねをするのではなくて自分たち流に」ということと結びついてくるので、紹介しても良かった。チームを変えた主将の言葉。前半は完璧な負け試合だったというコメントから、気持ちは切り替えられたというのが、言った本人の言葉を紹介するのではなく、例えば青木選手もハーフタイムでその言葉が印象に残っていたと言ったが、それで自分がどう変わったのか。そこら辺をもう少し掘ってほしかった。あの言葉を聞いているだけでは、それがそんなに大きな言葉だったのかということが、正直納得ができなかったところがあった。ビッグプレーに隠された秘密は、先輩の小倉さんからの伝統の受け継ぎみたいなところで。しかもあのシーンが、言葉だけだったら実感として湧かなかったと思うが、本当に見事で、震えてしまうようないいシーンをとってあったtvkのアーカイブ力のすごさはもう脱帽ものだ。勝ち上がり方が丁寧に追えていたというのも非常に見どころになった。西川親子のお父さんのインタビューは、掘り方が物足りない。もっとお父さんの独自の言葉で語らせても良かったのではないか。監督が勝因として分析した、「どんなことがあっても想定内にして、動揺しなかったことが勝因だ」と言ったことが、決勝前日のキャプテンの言葉で、「みんな腹くくって覚悟を持ってやっていますから」と、すごく浸透していて、あの2つが紹介されたということは、とても意味を持っていた。伊藤キャプテンは、言葉が1つ1つ本当に素晴らしい。後輩たちへのメッセージとして、「自分たちのまねではなくて、自分流の進化が大事だ」ということをちゃんと残している。この映像は間違いなく将来のお宝映像になると思うので、ぜひ残しておいていただきたい。
委員 昨年のワールドカップでラグビーが本当にメジャーにのし上がったということで、このブームが落ちないように頑張っていただきたい。30分という限られた時間の中で、すごく丁寧に追ってくれたという感じがした。ただ、桐蔭学園の強さの秘密みたいなものを、もっと追ってほしかった。控え選手のコメントや練習も紹介してもらえたら、もっと良かったと思う。それともう1つは、ハーフタイムの時にキャプテンの一言がというところでコマーシャルに入ってしまい、ちょっとガクッとした感じがあった。コマーシャルを入れないと番組が制作できないが、そういうところは外すなど工夫をしたら、非常に緊張感を持ってこの30分を楽しめたのではないかと思う。いずれにしても、限られた制作日数の中で非常によくまとまった、良いスポーツドキュメンタリーができた。
tvk tvkは、40年以上に渡り、毎年ラグビー中継を放送していて、非常にラグビーファンからは支持をいただいている。ワールドカップで日本が躍進して大成功に終わり、盛り上がっているところで、神奈川の代表チームの桐蔭学園が優勝。ラグビー人気はまだ続くと思うので、tvkもどれだけできるのかという中で放送した。
桐蔭学園は、まだ単独優勝を成し遂げていない。これは選手、OB、保護者、いろいろな関係者の中でも悲願であるということを念頭に置いて制作した。準決勝が東福岡という強豪、準々決勝が去年決勝で負けた大阪桐蔭、数々の因縁のある学校を破って決勝を上がってきたことも番組の中に入れた。試合がずっと続いてしまうと、ただの振り返りダイジェストになってしまうので、その中に何かストーリーをということで、ハーフタイムの伊藤キャプテンの言葉やドロップゴールを入れた。ドロップゴールのアーカイブ映像に関しては、長年ラグビーをやってきたtvkの強みがうまく出たと思う。西川選手のお父さんのインタビューは、コメントフォローを入れれば良かった。「お父さんとの写真があれば」と言ったが、やはり年頃の高校生なのでそういった写真もなかった。保護者や兄弟のコメントとは泣く泣くカットしたという状況。伊藤選手は、今回インタビューや映像で、使い過ぎかなと思ったが、これから必ず、日本代表に選ばれてくる選手だと思ったし、監督も「今回は伊藤のおかげで勝った」という話もしていたので、伊藤君を推してという構成にした。「一心」のスローガンは、確かに今期のスローガンということの説明が不足していた。CMで提供が出るが、サイドスーパーに「伊藤選手の言葉の真相は」という入れ、そこは個人的には工夫をして、引き続きどうなるのか見てほしいという意図を持って作った。

出席者

委員 山田委員長 岡部副委員長 五大委員 四條委員 白石委員 吉川委員
tvk 中村行宏代表取締役社長 押川渉常務取締役技術局長 嶋田充郎取締役報道制作局長
角田光広報道制作局次長 壷阪敏秀編成局長 近藤和之編成部長 小形幸平プロデューサー

次回視聴合評番組
「吉田山田のドレミファイル♪」毎週土曜 午後10時~10時30分


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