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「三菱 i(アイ)」 放送日 : 2006年4月2日 クルマのツボ Home
出演者 : 三菱自動車工業株式会社
商品開発・環境統括部門 プロダクト・エグゼクティブ 福井 紀王 (ふくい のりお)
試乗車 ・ スタジオ車:  三菱 i(アイ) M 4速AT
Specifications (試乗車)
全長3395mm
全幅1475mm
全高1600mm
ホイールベース2550mm
車両重量900kg
エンジン直列3気筒DOHC
総排気量659cc
最高出力64/6000(PS/rpm)
最大トルク9.6/3000(kg・m/rpm)
トランスミッション4速AT
最小回転半径4.5m
燃費 (番組測定値)13.2km/L(10.15モード 18.4q/L)
騒音 (番組測定値)71dB
ミラーTOミラー幅1790mm (番組測定値)
車両本体価格138.6万円 (消費税込み価格)
メーカーが語る 「三菱 i(アイ)」 の 3つのアピールポイント
 アイは従来の軽自動車の概念を大きく越えることを目指しました。 特に 「デザイン」、「走り」、「安全性」 の
大きな狙いの中で、それぞれに相反する要素を高い次元で融合させることをコンセプトとして
開発に取組んできました。

 その目標を達成するために、リヤミッドシップエンジンレイアウトを選択することにしました。 これによって
お客様に喜んで頂ける3つの夢を実現することが出来ました。

1.デザイン
 外観デザインは、クラスを超えた存在感の中に新しさと美しさを表現しました。 また、ロングホイルベースによる
伸びやかなデザインも特長です。

 同様に内装デザインもひとクラス上の質感の中に、包み込まれるような安心感と心地良さを感じていただけるようにしました。

2.走り
 自動車の本来の機能である 「走る」、「止まる」、「曲がる」 の基本性能を、新規開発のエンジンと2550mmの
ロングホイルベースを実現したことにより、高いレベルでまとめました。

 特に 「軽快なハンドリング」 と 「心地よい乗心地」 は実感いただけるものと思います。

3.安全性
 軽自動車と言う限定された寸度の中で、コンパクトカー並の室内の長さを最大限に確保しながら、
衝突時のエネルギーを十分に吸収することの出来るクラッシャブルゾーンをしっかりと確保し、
全方位からの安全性について配慮致しました。

 また、運転し易いように良好な視界を確保したほか、歩行者の方々の安全についても対応致しました。

ツボ
モータージャーナリスト岡崎五朗 と ユーザー代表小森谷徹が提案する
「三菱 i(アイ)」 新車のツボ
 岡崎五朗のツボ 「リヤ・ミッドシップの可能性」
 何で見たこともないような形になったのか、それはエンジンを積んである位置と関係がある。

 i(アイ)は後席の下から後くらいにエンジンを積んだレイアウト。
普通は前にエンジンを積んであるクルマが多いがそれだと一定の枠でしかデザインが出来ない。
同じ洋服を着ても体型の違う人が着ると違って見える。
クルマも同様で体型にあたるレイアウト、パッケージが違うと違った物になる。

 今まで軽自動車は決められたサイズの中でつくるので差別化が出来にくかった。
i(アイ)はこれからのクルマづくりの流れを示す一つのトライだと思う。

 リヤ・ミッドシップの軽自動車、乗用車は他にほとんど例がない。 このレイアウトを採用することによる長所はたくさんある。 逆に弱点となる要素もあるかもしれない。
長所、短所を見ていった上でこのリヤ・ミッドシップが今後どの様に発展していくのか検証したい。

 高速試乗・・・

 FF(前輪駆動)の軽自動車とはちょっと違う印象がある。

 FFは前から引っ張られることで直進安定性を高めやすい。
このi(アイ)は、後にエンジンがあって後輪を駆動。 高速道路では直進があまい感じがする。
普通に走っていても常にフロントが左右に揺れる感じを受ける。
ビシッと直進をする感じではない。

 試乗する前に心配していたのは乗り心地。 リヤにエンジンを積んでいるので後輪を軸にして
前輪が上下する傾向が出やすいがi(アイ)は上手く押さえ込んでいて、
サスペンションの仕上げは良い線いっていると思う。

 エンジン自体はターボのみでゆとりがある。 登り坂でもパワー不足を感じることはない。
高速道路の流入もスムーズにこなせるし、時速100キロ巡航も楽々こなしてくれる。
アクセルを踏み込んだ時に後からエンジン音が聞こえるのは新鮮です。

 静粛性は、エンジン、ロードノイズはそこそこまとまっていると思うが風切り音が目立つ。
大きな複雑なワイパーが風切り音の原因。
ワイパーを動かしてみると縦になったときに風音がやむ。 高速を走るときには
ワイパーを縦にした状態にして風音低減モードみたいなものがあると良いですね。

 インテリアデザインは外観に比べ常識的にまとまっている。 デザインもシンプル。
ただ、メーターパネルのデザインだけは感心しない。 外観が先進的なのにメーターは
退屈な感じを受ける。

 三菱は理想主義的なレイアウトをつくってきた。 これは従来のFFよりもコストがかかる。
しかし、良い部分もたくさんある。 その良い部分を更にのばすという方向で進んでいくと
もっとクルマの魅力度があがってくると思う。

 山道試乗・・・

 高速道路では直進安定性など弱点が目立ったが、山道へ来ると光りを放ちはじめる。

 凄くフロントが軽い。 コーナーの入り口でステアリングを切り込むと素直に軽快にノーズがインに入っていく。 この感覚は今までの軽自動車にはなかったものですね。
一般的な乗用車と比べてもフロントの入り方が軽快で気持ちがよい。

 街中の四つ角、ちょっとしたカーブを曲がってもフロントが軽いというのが気持ちよいと
思えるはずです。 この気持ちよさはとばさなくても味わえる。

 このクルマは後にエンジンを搭載していて、後輪駆動ですから後が流れやすいという特性を
持っている。 そこで、後輪を流させないというセッティングにしている。
フロントとリヤのバランスに置いてフロントのグリップ力を弱めにしている。 濡れた路面で
そういう傾向が気になるかもしれない。

 i(アイ)は今までの軽自動車とは違うクルマであって実用車というよりもライフスタイルよりの
クルマ。 リヤミッドシップレイアウトが良い性能を与えてくれる。
もっと高いレベルでの走り味が欲しくなって来てしまう。

 i(アイ)に乗って、リヤ・ミッドシップレイアウトの可能性がある。 というのが正直な印象。
今までなかったというのはFFの方が経験もあるし、無難に作れたから。

 三菱にとってはチャレンジしなければなかなか上にあがっていけない。そんな事もあって
チャレンジングなクルマだと思う。それが上手く形になって出てきたのがi(アイ)だと思う。

 小森谷徹のツボ 「何で軽なの?」
 軽自動車だからこそという面もある。 このレイアウトを限られた軽自動車というサイズの中で
つくるよりも、もっと自由度のあるコンパクトカークラスで対応したらもっと、もっと
いろんな事が出来たのではないのか、三菱、復活のキーになるようなレイアウトに
なるのではないかと思う。

 話を伺ってきて軽自動車から派生して(リヤ・ミッドシップレイアウトが)進化していくというのを
感じた。 僕らも今後を楽しみにしたいと思う。




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