アナウンサーズマガジン

画面では決して見ることの出来ないアナの表情が満載!番組への意気込みや裏話も アナ本人の文章で紹介。

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今年の夏は妻の実家、私が社会人生活をスタートした場所、岩手県盛岡市へと4日間出掛けました。

7時間近い道のりを、家族を乗せ一人で運転し続け、ようやく到着した地で待っていたのは・・・最高気温36度8分の猛暑。かつて22歳から9回経験した盛岡の夏でしたが体温より高い外気には触れた記憶は皆無。ニュースでは全国各地の記録的な暑さを伝えています。 盛岡に来ても逃れられぬ酷暑、こんなはずでは…。

しかも、妻の実家にはエアコンがありません。本来、盛岡では夏の暑さが長期に渡っては続かず、夜は気温が下がるので設置していない家も多いのです。
実際、私も盛岡に住んでいた頃は暖房器具しか備えていませんでした。
運転の疲れや寝不足と重なって、完全な夏バテです。(全国各地では40度を超えたところもありましたが)これでは横浜スタジアムで仕事中に体感した人工芝の上の暑さと変わりありません。 なんとしても盛岡にふさわしい涼を求めて、出掛けたのが市の中心部に程近い鉈屋町(なたやちょう)。城下町の風情を残し、近くには “平民宰相” 原敬の墓所があります。ここには 「大慈清水」 「青竜水」 と名付けられた湧水の井戸があり、今でも地元の方々が利用しています。周りには蔵元や豆腐屋さん、お蕎麦屋さんがあり歴史の中で良質の湧水が果たしてきた役割が偲ばれます。

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今回訪れたのはかつて竜が住んでいた地と伝えられてきた場所にある 「青竜水」。
4つの段に仕切られた水槽を湧水が流れています。一番上の屋根で囲った所で飲み水を汲み、二段目でお米を洗い、三段目で野菜と食器を洗い、一番下が洗濯用でした。今でも日中は近隣の人達が途絶えることなくやって来てペットボトルに飲み水を注いでいます。

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近所の方に伺ったところ、一番下の段の水槽では水遊びも大目に見てもらえるとのこと。あまりにも気持よさそうなので、お邪魔して足を入れさせて頂くことにしました。夏は冷たく冬は暖かく感じる井戸水。 冬に出掛けた温泉の “足湯” の逆。控え目にゆっくり足先を落として行くと…優しく程よい冷たさがじわりと体中に染み渡り、無理なく頭の先の熱まで冷ましてくれます。この夏一番の至福の時でした。ボトルに汲んだ口当たりの良い湧水を飲み乾すと、体力も回復。湧水に到着した時はフラフラだった足取りが、すっかり元気になりました。

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翌日からは、さすがに盛岡の酷暑は少しずつ大人しくなり、虫の音も徐々に秋の気配を感じさせるものに...今となっては少々懐かしくも思える暑さ。野球場での仕事も含め、今年は相当に体力を消耗した夏だった様に思えます。でも、なぜか体重は減りませんでした。