アナウンサーズマガジン

画面では決して見ることの出来ないアナの表情が満載!番組への意気込みや裏話も アナ本人の文章で紹介。

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tvkで働き23年目、初めて大阪で新しい年を迎えました。
第97回全国高校ラグビー、今大会もMBS毎日放送ではネット配信を含め全試合の中継制作をしました(動画は3月までMBSのホームページで公開されています)。
その内tvkで放送した神奈川代表桐蔭学園の試合実況をスタッフの一員として担当させていただいたのです。

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前年度は2回戦のみの実況担当でしたが、今回は12/30の2回戦長野代表飯田高校、1/1の3回戦広島代表尾道高校、さらに1/3準々決勝京都成章高校との3試合、tvkで放送可能だった全試合をお届けできました。
対戦が決まってから、各チームにご協力いただき(急なお願いにもかかわらず、ラグビーを愛する者として温かく迎えいただきました、ありがとうございます)中一日で取材して準備。正直夏の高校野球期間中の様な慌しさで、中継資料を作っている間に気付いたら年が明けていました。

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全国TBS系列に属さない放送局からは今回私一人のみの参加。各局の実力あるアナウンサーの方々や私がアナウンサーとして駆け出しだった頃から尊敬していたMBSの先輩方と共に同じ空間で仕事ができること、取り組みや熱量を目の当たりにしたことは大変な刺激でした。多くのラグビー中継に取り組むtvkの実況担当者としてしっかりした中継をしないと、という意気込みは少々力みになってしまった反省があります…
今回得た財産は、同時期に日本テレビ系列の全国高校サッカーに派遣されていた根岸アナウンサーと共に今後の中継に活かして行こうと、決意を新たにしました。

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〈お隣は準々決勝の解説をしていただいた元日本代表監督 萩本光威さん〉

さて、中継担当した3試合で桐蔭学園は快勝。正直「今まで以上に良いエネルギーを持って勝ち進めている、2度目の優勝があるかも」と思い描いたのですが、残念ながら準決勝では大阪桐蔭の懐深く圧力もある守りにロースコアの展開で敗退。それでも最後の7分43秒間63次(手元集計)に渡るボールを失わない攻撃、逆転への執念は大会史上に残る質の高さでした。

...1/7、秩父宮で行われた全国大学選手権決勝で戦った帝京と明治両校の主将は桐蔭学園が4年前花園で準優勝した時のメンバー。
9連覇を達成した帝京の堀越主将は「皆の笑顔を見て、やっとキャプテンの責任を果たせたと感じた。」と話し、1点差で敗れた明治の古川主将は「OB、OGファンの方々の声援が温かかった。今度は自分も温かい声を送れるOBになろうと思った。」と試合後の気持ちを振り返ってくれました。
2人とも、実に素敵なリーダーになっていました。
今回花園で出会えた選手たちが、どんな成長曲線を歩んで行くのか、次に会える時が楽しみでなりません。