北原照久 北原照久

株式会社トーイズ・株式会社トイズプランニング代表取締役。
世界的に知られるブリキのおもちゃコレクター。
ブリキのおもちゃ博物館館長をはじめさまざまな美術館の館長を兼任している。

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ニワトリ 7/4放送
闘牛士 6/27放送
 
サーカスピエロ 6/20放送
ピエロの力自慢 6/13放送
キック三輪車 6/6放送
ピエロの曲芸 5/30放送
ミスターロボット 5/23放送
クマのミルク飲み 5/16放送
ファンシートレイン 5/9放送
スキーヤー 5/2放送
ロードローラー 4/25放送
ブランコ 4/18放送
サルの魚釣り 4/11 放送
キャンディー・モンキー 4/4放送
ゼンマイ / 1950年代 / 日本製 / 4月13日放送
バスケが人気の米国向きにつくられた。サルがシュートを繰り返す単純な動きだが、力具合など追及して百発百中を完成させた。今では大人が夢中になるオモチャ。
バッテリー / 1950年代 / 日本製 / 4月6日放送
ひとつのモーターでライトの点滅、走って止まる、ライダーの乗り降りなどいくつもの動きをみせる。カラクリ人形を思わせる。車体のエンジンやタイヤなど細かなプリントも素晴らしい。
ゼンマイ / 1930年代 / 日本製 / 3月30日放送
単純な動きのオモチャだが、色抜けや変形もせず完全な形で残っていたことが貴重。江戸時代から続く玩具屋の、日本が世界中のこども達を楽しませていたころの作品。
ゼンマイ / 1930年代 / 日本製 / 3月23日放送
箱のSHOUWA NO OMOCHAとあるが、米国輸出用。セルロイドで動きがあるオモチャは珍しい。顔の表情、セーター、足の裏と細かいところが表現されている。
ゼンマイ / 1930年代 / 日本製 / 3月16日放送
日米関係がきな臭くなった時代。大統領(大米国)の額を蜂(小日本)が刺しても痛くもない、というおもちゃを米国が日本に発注。せめての意趣返しにKOUJINBUTU(世間知らずの意?)と印刷か?
ゼンマイ / 1930年代 / 日本製 / 3月9日放送
上海事変の後につくられたと思われる。電車廻りおもちゃと同じ仕組みだが、兵隊の図柄や戦車、戦闘機など当時の日本の世相を感じる。おもちゃも時代を映すものなのだ。
1930年代 / ゼンマイ / 日本製 / 1月26日放送
電車と入口、出口を行きかう乗客という別の動きをひとつのゼンマイでつくっている。日本では地下鉄は一部に出来た頃。製作者は外国の写真などでイメージを膨らませて工夫したのだろう。
1940年代 / ゼンマイ /アメリカ製 / 2月2日放送
コミックのキャラクター、ハウディ・ドゥーディーというそばかすの少年が楽しく歌う様子。ピアノ弾きも少年もリズムに乗ってスイングする動きが楽しい。いかにもアメリカンなPOPな色調も魅力。
1930年代 / ゼンマイ / オキュパイドジャパン / 2月9日放送
セルロイド独特の細工で、サルの表情、ギター、切り株などが細かいところまで表現されている。占領下の日本で米国への輸出用につくられたもの。北原氏が訪米時に偶然見つけた。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 2月16日放送
皿回し、左右の掌での球回しの三つの動きに体の動きという別々の動きが、バランス良くひとつのゼンマイでつくられている。ピエロの表情には哀愁も感じられる。アカデミー賞映画「トイズ」にも登場している。
1960年代 / バッテリー / 日本製 / 2月23日放送
熊の歯医者さんの治療を受ける小熊の目には涙も見える。歯を削る、小熊が痛そうに厭々するなどモーター仕掛けならではの複雑な動きはからくり人形のようだ。絵柄も美しい。
1960年代 / バッテリー / 日本製 / 3月2日放送
月面に着陸した宇宙船。本物以上に動いて探査した後、「人間にとって小さな一歩だが人類にとっての大きな跳躍だ」の名言を残したアームストロング船長も姿を現すという凝った意外性にも驚かされる。
1930年代 / ゼンマイ / ドイツ製 / 4月20日放送
言わずと知れた喜劇王。顔も衣装も、ステッキを回しながら歩く姿も本物にそっくり。米国のアンティーク・トイ・ショーで発見した逸品。彼の世界大恐慌の折の「夢と勇気とお金はちょっぴり」という言葉は多くの人を勇気づけた。北原が感動した大好きな言葉だという。
1910年代 / ゼンマイ / 日本製 / 5月4日放送
手から餌をついばむ鶏に少年が嬉しそうに首を振る。子犬も前足で膝をにじゃれている。仕掛けを見ると振り子が揺れている。シンプルな構造でいくつもの動きを表現。日清日露戦争で国が沸き立ってたのか、帽子には「大日本軍艦」の文字が。100年たっても色あせていない。
1960年代 / ゼンマイ / 日本製 / 5月11日放送
ロボットのオモチャというと戦闘的だったりパワフルだったり賢かったり、というイメージが多いが、これは愛嬌あるユーモアにあふれた人間臭い旅人のようにも見えてくる。そこに職人の人柄を感じる。段ボールの奥に眠っていた売れ残りを発見し、磨き上げて油を指してやったら見事に復活。「町には宝が眠っている」(?)
1950年代 / フリクション / 日本製 / 5月18日放送
当時、多くの人が憧れた米国の高級車キャデラック。全体を型抜きするのではなく、バンパー、モール、エンブレムまでパーツそれぞれをつくって組み上げるという、手間も金もかかるやり方で精密につくった。裏にメーカー名だけでなく職人名まで彫ってあるのはこだわりと自信とプライドか・・・
1950年代 / バッテリー / 日本製 / 5月25日放送
戦車の突入をスーパーマンが阻止する。正面からの押し合いで戦車のパワーが勝りスーパーマンは押切られる…が、ここで踏ん張るとスーパーマンは戦車を持ち上げてしまう!その動き、力を出す様子などが思わず見入ってしまう程にリアル。米国のヒーローが日本の技で世界に広がった。
1960年代 / バッテリー / 日本製 / 6月1日放送
クマの社長さんが忙しい。書類を書いているとベルが鳴って電話に出る。うなずき話しながらも手は休めない。クマ語(?)のキュッ!キュッ!という声も可愛い。モーターひとつでからくり人形のように様々な動き。その仕組みを考えるだけでも楽しい。デスクのプリントもしゃれた色合いで美しい。
1890年代 / ゼンマイ / ドイツ製 / 6月8日放送
北原氏が30年ほど前に米国のアンティークトーイショーで手に入れた。ゼンマイの板バネが弾けて独特の音を出しながら、猫が尻尾を振りながらバイオリンを弾く。100年以上前につくられたオモチャが時空を超えて現代人に感動を与えてくれる。
1920年代 / ゼンマイ / 日本製 / 6月15日放送
赤・金・緑…戦前の色合いの特色である「金彩」に彩られた遊園地らしい華やかな色合い。観覧車が回ると子どもや旗が動く。服には海軍の錨のマーク。兵隊さんが憧れだった時代を感じさせる。旧家の蔵で骨董屋さんが見つけてきてくれたもの。
1940年代 / ゼンマイ / 日本製 / 6月22日放送
MAID IN OCCUPIED JAPANと刻印されているとおり、1940年代の終わり、占領下の日本で輸出用につくられた。ねじを巻くと、犬にじゃれつかれて涙を流しながら逃げようとする子供の姿が、かわいそうだが微笑ましい。北原氏がアカデミー賞映画「TOYS」に提供し、ラストシーンに登場した。
1950年代 / フリクション / 日本製 / 6月29日放送
つくられた当初は鮮やかな色だったのだろうが、時を経て「鈍色(にびいろ)」と呼ばれるくすんだ風合いが出ている。北原氏が蒐集を初めてまだ間もない35年位前に玩具屋の倉庫で発見した時は、その状態の良さに感動。しかも僅か360円で手に入れた。ハズミ車で走り出すと、仲の良い男女が未来に向かって走り出すようだ。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 7月6日放送
少女が餌をまくと鶏が追いかけてついばむ様子が可愛い。日本製だが金髪で青い目の少女。これも外貨獲得に貢献した輸出用の製品。ゼンマイひとつでいくつもの動きを生み出す日本の技術が買われて海外から注文が殺到した。プリントも手が込んで美しい。
1960年代 / バッテリー / 日本製 / 7月13日放送
動力がモーターになると動きが一層多様にできる。お仕置きでお母さんがこどものお尻を叩くと、子どもは手足をバタバタ、口をパクパク。よく見ると目に涙も浮かんでいる。お母さん熊が子どもをしかるところを人形に使用、という発想が素晴らしい。叱りながらもお母さんの愛情ある表情は、ほのぼのした気分にさせてくれる。
1930年代 / ゼンマイ / アメリカ製 / 7月20日放送
当時の米国の人気コメディアンをモデルにしたオモチャ。葉巻を口におしゃれなジャケット姿で、アヒルを連れて散歩しているのは「アヒル買わない?」という流行した彼の決め台詞から。風で帽子が飛びそうになったり、芸の細かい動きが楽しい。70~80年前のオモチャとは思えない。
1960年代 / ゼンマイ / 日本製 / 7月27日放送
年上の男の子と女の子が縄を回すと、小さい女の子が軽やかに飛ぶ。本当に飛んでいるような動きに、当時の職人の工夫と知恵が感じられる。ポニーテールが弾んでいるようだ。当時は日本製のオモチャの8割は欧米への輸出用。子どもたちも白人のようだ。同じモチーフで、犬や小熊の動物のものもある。
1950年代 / バッテリー / 日本製 / 8月3日放送
当時は宇宙旅行はまだ現実ではなかったが、近い将来には実現すると期待する夢だった。その宇宙への憧れのオモチャ。スイッチはなく、コインを入れると宇宙船が地球の周りを回る。貯金箱になっているのだ。宇宙船は、現代のスペースシャトルを思わせる。地球儀の内側で磁石が回り、ブリキの宇宙船が引っ張られる仕組みだ。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 8月10日放送
シーソーがギッタンバッタンと揺れると、乗っている子供のロボットが首を揺らして楽しそう。口を開けて喜んでいる表情が可愛らしい。アンバランスなプロペラがシーソーの揺れを整え、全体が回転していく。かつてはロボットも少年たちの憧れだったが、こんな可愛いロボットもあったのだ。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 8月17日放送
ピエロの調教で犬が炎の輪を恐れずジャンプしてくぐる。ピエロの左手には鞭か?右手にはご褒美の食パンも。犬の毛並みもわかる美しいプリント。ポップな色調。北原氏が30年以上前になじみの玩具屋の倉庫で眠っているのを発見。自身が子どもの頃から欲しかったものを、なんと180円で手に入れたという。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 8月24日放送
ピエロが首を振りながらアコーデオンを弾くと、サルがあわせてシンバルをたたく。モーター駆動ならではの工夫された動き。50年代末から60年代にバッテリーとモーターのオモチャが流行して、職人たちが動きを競った。そんな中で生まれた、「からくり」の伝統の技を感じさせるオモチャと言える。
1920年代 / ゼンマイ / 日本製 / 8月31日放送
北原氏が「ブリキのおもちゃ博物館」をオープンしたころに入手した戦前のモノ。2機の飛行機がランデブーするように上下に飛行する。地上を表している台座にプリントされているお花畑も素敵である。
1930年代 / ゼンマイ / 日本製 / 9月7日放送
アメリカ人のコレクターによって発見され、日本へもたらされたおもちゃ。太鼓をたたき、鈴を鳴らしながら歩く。アタマの振り方が可愛らしく、眼つきが実に表情たっぷりで、ユーモラス。身体に比べて大きな足も特徴である。
1960年代 / バッテリー / 日本製 / 9月14日放送
クマが蹄鉄をつくる動きをひとつのモーターで、まるでからくり時計のように表わしている。炉の火の勢いを光で表現、金床の上に持っていきハンマーでたたく動きや音など、複雑さはバッテリー動力ならではのもの。台座のプリント、クマの表情も可愛らしい。
1950年代 / バッテリー / 日本製 / 9月21日放送
ミステリーアクションと呼ばれる動きをするおもちゃ。壁にぶつかるとポーターがレバーを操作して向きを変えて進んでいく。載せているトランクは、ひとつひとつ取り外せるようになっているが、それらにはたくさんのシールがプリントされている。当時旅行鞄にシールを貼るのが流行っていたことを表現している。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 9月28日放送
ブリキ、セルロイド、布、ゴムなど様々な素材を使用したおもちゃ。パレットの絵の具、キャンバスの巧みな風景画、細かいところにも手を抜かないおもちゃ職人の心意気が感じられる。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 10月5日放送
母ペンギンが首を動かして、周囲を警戒しながら歩き、その後ろを子どものペンギンがついていく。ペンギンを題材にしたおもちゃはこの時代は希少だった。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 10月12日放送
バランスを取りながら、体を左右に振ってトロンボーンを吹く、サーカスのラッパ吹き。足の長さが雰囲気を醸し出している。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 10月19日放送
最近骨董市で手に入れたデッドストック品。海外で高く評価されている東京プレーシング商会のおもちゃ。モチーフは、イギリスの騎馬兵。方向を変えながらトリッキーな動きをする。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 10月26日放送
身体を揺らしながら歩く、ソバカス顔の外国少年のおもちゃ。驚いているのか、嬉しいのか、目が飛び出る仕掛けが楽しい。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 11月2日放送
目の前に吊るされたバナナを食べようとして前に進むカバと少年。カバの口の中には舌や歯もプリントされている。
1960年代 / ゼンマイ / 日本製 / 11月9日放送
東京オリンピック年に開通したモノレール。国立競技場や羽田空港が眼下に広がって、モノレールへの憧れやこの時代のトキメキを伝えている。
1960年代 / ゼンマイ / 日本製 / 11月16日放送
身振り手振りを交えて英語を教えるフクロウ先生。黒板に最初に絵が表れ、次に英語のスペルが表れる。森の学校という設定だが、先生の表情や懐中時計、教壇の床の模様など雰囲気を醸し出している。
1930年代 / ドイツ製 / 日本製 / 11月23日放送
モップをかける女性のおもちゃ。ゼンマイを巻くと、実に自然な動きでモップをかけながら、体を動かしていく。特に腕の動きが巧みである。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 11月30日放送
約30年前にアメリカのアンティーク・トイショーで北原氏が見つけたおもちゃ。太鼓を叩くと同時に、傘が回転する。日本のマルサンというメーカーの製造。経年変化によって、アンティーク・トイ業界で言うところの“鈍色(にびいろ)”が何とも言えない雰囲気を醸し出している。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 12月7日放送
35年前デッドストック品だったものを北原氏が発見した。当時のお値段は90円!ゼンマイを巻くと、犬のお客さんの髭を剃るという可愛らしいおもちゃ。プリントも精緻である。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 12月14日放送
右手に網を持ち、左手で竿をもって魚を釣り上げる。ゼンマイを巻くと釣った魚が勢いよく飛び跳ねるユーモラスなおもちゃ。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 12月21日放送
マジシャンがシルクハットを持ち上げると、卵がヒヨコに、そしてウサギにと変わっていくマジシャンのおもちゃ。北原氏がアメリカで発見したもので、北原氏の博物館のポスターやチケットのデザインでも使われた。
1950年代 / バッテリー / 日本製 / 12月28日放送
森の中に腰かけて、飲み物を飲みながらバナナを食べるおもちゃ。食べたり飲んだりする仕草に加えて、お腹も大きく膨らむというユーモラスなバッテリー・トイ。サルの衣装も可愛らしく、大きなお尻がチャーミングである。
1930年代 / ゼンマイ / アメリカ製 / 1月4日放送
女優キャンディス・バーゲンの父親で、1930年代当時腹話術師として有名だったエドガー・バーゲンが操ったキャラクターが、チャーリー・マッカーシー。さまざまなグッズにもなり、大人気を博した。ゼンマイを巻くと口を動かし、体を左右に振りながら歩き出す。
1930年代 / ゼンマイ / 日本製 / 1月11日放送
ブリキのオモチャだが、頭部のみがセルロイド製のためセルロイドならではの表情を醸し出している。三輪車の車輪にはMade in Japanの文字が誇らしげにプリントされている。
1930年代 / ゼンマイ / 日本製 / 1月18日放送
セルロイドとブリキの素材を組み合わせたオモチャ。ゼンマイ仕掛けながら、複雑な動きを見せる。
1960年代 / バッテリー / 日本製 / 3月28日放送
ブリキをベースに布やプラスチック、ソフトビニール、ゴムなどさまざまな素材を使ったオモチャ。花に水を上げると開いた花が光り、犬のお嬢さんが、目をパチクリしてとても嬉しそうな表情をする。
1960年代 / バッテリー / 日本製 / 4月4日放送
缶からキャンディーを手に取り、口に運んで飲み込むと、再び缶からキャンディーが出てくる仕掛けになっている。嬉しそうに足をバタつかせる仕草も可愛らしい。座っている椅子のプリント模様が時代を感じさせる。
1950年代 / バッテリー / 日本製 / 4月11放送
クジラに乗ったサルが釣りをするというユニークなキャラクターのオモチャ。日本から輸出する割合が高かったので、このように動物を擬人化したオモチャが多かった。ゼンマイ仕掛けで釣られた魚がヒレをバタつかせ、釣り糸を引っ張ったり、引っ張られたりする。
1930年代 / ゼンマイ / 日本製 / 4月18日放送
90年以上前のオモチャだが、セルロイドも完璧な状態で発見された。ゼンマイを巻くと命を吹き込まれたように動き出す。
1930年代 / ゼンマイ / 日本製 / 4月25日放送
戦前につくられたロードローラーのオモチャは珍しく、北原コレクションの中でも唯一。オールブリキ製で、歯車の組み合わせで前後に走行する。
1940年代 / ゼンマイ / オキュパイドジャパン / 5月2日放送
第二次大戦後、占領下の日本で物資が少ない中でつくられたオモチャは、貴重な外貨を得る手段でもあった。セルロイドとブリキの組み合わせで製作。回転し、方向を変えながら動いていく。
1960年代 / バッテリー / 日本製 / 5月9日放送
マルサンという有名なオモチャメーカーによる製造。セルロイド製の機関車の顔部分が光る。「機関車トーマス」に似ているが、こちらのほうが誕生は古く、擬人化したオモチャの一種である。
1950年代 / バッテリー / 日本製 / 5月16日放送
海外には、“バッテリー・トイズ”という名の本があるが、そのうち95%は日本製、というくらい電池で動くオモチャはたくさん日本で作られた。母親クマの目が閉じたり開いたりするのが愛らしい。
1950年代 / バッテリー / 日本製 / 5月23日放送
“袴型ロボット”という種類のロボットのオモチャ。頭部が光って回転、壁にあたると、向きを変える動きはミステリー・アクションと呼ばれる。愛好家の間でもひときわ人気の高いオモチャである。
1930年代 / ゼンマイ / 日本製 / 5月30日放送
80年以上も前に製作されたおもちゃにもかかわらず、まったく色褪せていないセルロイドの艶が美しく、まるで生きているような表情が特徴。
1920年代 / ゼンマイ / 日本製 / 6月6日放送
2枚のボードを交互にキックして前に進む。赤、緑、黄色のカラーは、明治時代のオモチャの特徴的な配色。江戸時代から現代まで続く老舗メーカー=マスダヤが製造。
1920年代 / ゼンマイ / ドイツ製 / 6月13日放送
ウェイトを口で持ち上げるというユニークな動きを見せるドイツ製のオモチャ。日本のオモチャ作りは、ドイツをお手本にした。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 6月20日放送
ゼンマイを巻くと、体を上下にゆすり、ステッキを回し、胸の鈴が鳴るというオモチャ。ブリキ、セルロイド、布など素材を使い分けて製作されている。サーカスがポピュラーだった時代を反映している。
1950年代 / ゼンマイ / 日本製 / 6月27日放送
闘牛士の赤い布に向かって突進したり、後ろに下がったりする動きを繰り返す。牛の首が動いて躍動感を醸し出している。
1960年代 / バッテリー / 日本製 / 7月4日放送
身体を左右に揺らしながら歩むオモチャ。入手時は動かなかったが、油を挿して動き出した瞬間はまるで命が吹き込まれたようだったそう。