2026/04/14(火)18:45
川崎市の製鉄所でクレーンの重りが落下して3人が死亡した事故から14日で1週間。県警は解体工事を請け負った会社などに家宅捜索に入りました。
記者
「県警の捜査員が段ボールを持ち、工事を請け負っていた会社の支店の入るビルに入っていきます」
県警は14日、JFEスチールからクレーン解体の工事を請け負っていた東亜建設工業の横浜支店などに業務上過失致死の疑いで家宅捜索に入りました。
県警は、当時の安全管理や重りが落下した原因などを調べるため、関係資料などを押収したとみられます。
この事故は、今月7日、川崎市川崎区扇島のJFEスチール東日本製鉄所で、およそ30メートルの高さにあったクレーンの重りの上でコンクリートを砕く作業をしていた男性5人が重りと一緒に転落したものです。
転落した5人のうち、3人が死亡、1人が大ケガをしたほか、海に落下したとみられる1人の行方が今もわかっていません。
また、14日新たに、地上にいた1人が軽いケガをしていたことを会社側が明らかにしました。
事故から1週間。
行方不明の男性の捜索は14日も続けられています。
記者
「午前11時半です。クレーンが巨大なコンクリートのかたまりを引き上げています」
14日は、海中のがれきを引き上げるため、事故後初めて、クレーンを乗せた専門の船と水中での土木作業を行う専門のダイバーが作業にあたりました。
落下した重りはコンクリート製の床を突き破り海に沈んでいることがわかっていますが、これまでこの重りやがれきに阻まれるなどして海中での活動が難航していました。
県警などは、海中のがれきを引き上げる作業が終わり次第、本格的な海中での捜索を行う方針です。
作業員5人が転落した事故から1週間。JFEスチールと工事を受注した「東亜建設工業」が、事故後初めて会見を開きました。
東亜建設工業 執行役員専務 木下正暢土木本部長
「被害にあわれた方々、ご家族、関係者をはじめ、多くの方々に多大なる心配と迷惑をおかけしていること重く受け止め心よりおわび申し上げます」
事故当時、亡くなった3人と行方不明の1人を含む作業員5人は、ヘルメットや安全靴を装着したうえで、クレーン先端に取り付けられた「おもり」を重機で砕く作業にあたっていました。
落下防止柵が設置されていたため、作業時は全員、フルハーネスをつけていなかったということです。
また、解体の工法については、クレーンの大きさや桟橋の耐性などから従来の工法では困難で、おもりの上に重機を載せて実施。
この工法は東亜建設工業で今回初めて採用されました。
過去に実績がない解体工法で起きた今回の事故について、会社は。
東亜建設工業 執行役員専務 木下正暢土木本部長
「総合的に判断して、確実性、安全性、それから施工性、そういうものを判断して今回の方法が最善と選定をしている。ただし、結果として事故が起こったことについては重く受け止めている」
事故当時、川崎市には強風と波浪の注意報が出ていましたが、風速計では会社が定める作業の中止基準の値は観測されていなかったということです。