あっぱれ!KANAGAWA大行進

この番組は神奈川県33市町村を巡り、そこに住まう人々の暮らしや文化、名所を紹介するものです。

2月12日:三浦市

きょうの『あっぱれ!KANAGAWA大行進』は、三浦市の三崎をたずねました。
オープニングは、三崎の漁港と城ヶ島が見渡せる、光念寺横の高台から。
あさ9時過ぎ。三崎にはめずらしく、雪が舞い始めて寒さに震えながらのスタートです。
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実は神奈川県で一番南に位置するのが三浦市だということ、みなさんご存知でしたか?
海、畑、そして三崎のマグロというイメージが涌きますが、
今回は、その三崎に古くからある下町商店街を、『あっぱれ!』撮影隊がお邪魔します。
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    〈三崎銀座商店街をいく〉         〈路地の奥に港が見える〉

『三崎銀座商店街』をぶらぶら歩くデビット伊東と三﨑幸恵アナウンサーが
路地裏の奥に見つけたのは、喫茶店?
でも細い階段を登って中に入るとテーブルは4人席がひとつと2人席がふたつしかなく、
壁には絵画がたくさん展示されています。
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                           〈路地奥の不思議な光景〉
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 〈マスターは脱サラの絵描きさん〉 〈店内にはマスターの作品が並ぶ〉

絵を描いている途中で出てきたご主人の内騰浩一さんに聞くと、ここは「画廊喫茶」で
約30年前に脱サラして始めたのだそうです。
飾ってあるのは内騰さん自身の作品で、趣味の絵画のアトリエ兼喫茶店という珍しいお店でした。
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更に歩いていると『チャッキラコの舞』というのぼりが目につきました。
のぼりが出ている和菓子屋さん『嶋清』に入って話を聞いてみると、
一昨年、少女が舞う『三崎のチャッキラコ』がユネスコの無形文化遺産に登録されたことの記念にと、
一所懸命考えて、今年出来たばかりの新しいお菓子だそうです。
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 〈菓子を考案した秋本竹松さん〉

デビと三﨑アナ。さっそく「いいんですかあ?」と味見させていただきましたが、さてそのお味は?
ちなみに『嶋清』はペリーが来たころには、もうこの地で和菓子屋さんを営んでいた老舗だそうです。       CIMG2740.JPG
和菓子屋さんからすぐのところに、『三崎昭和館』ののれんが目にとまる蔵づくりの建物が、、、。
この蔵は昔は商店で、その風情を活かして昭和時代の三崎の生活を再現・展示する
資料館として去年できたのだそうです。
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                                〈ボランティアの臼井孝昭さんが案内してくれた〉


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蔵を後にして『日の出通り』までくると、今度はレトロな建物に『昭和基地』の看板です。
ガラス窓から覗くと古いタバコがずらりとならんでいるけど、南極とは関係なさそうです。
勇気を出して中に入ると、ご主人がバイクを修理中でした。
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今村日出夫さんは、古い二輪車を修理して甦らせる仕事を
三崎の商店街に惹かれて、6年前にここで始めたそうです。
きょうは、終戦から昭和40年頃まで製造されていた「ラビットスクーター」の再生に取り組んで
いました。
「趣味みたいなものでとても暮らせない」と、アルバイトをしながらお店を続けているそうです。
ちなみにお店の名前は、ここに集まるお客さんたちが付けたのだとか。

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駄菓子屋さんで遊んでいるうちに、『乾杯!』コーナーの時間がきました。
「三崎といえば、やっぱりマグロが食べたいね」とデビット伊東のリクエストで
三﨑アナは、マグロ料理でも特に有名な『くろば亭』にお願いしました。
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一見怖い独特の風貌ながら、「おやっさん!」と親しみを込めて呼ばれるご主人の山田芳央さん。
マグロのすべての部位を使って、マグロ料理の可能性を追求する調理人として有名です。
そのレパートリーは200種類を越えるとか。
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                〈独特の風貌の山田さん〉

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 〈マグロのカルビ〉              〈地魚(金目)のあんかけ〉  
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〈ヤリイカの刺身は今しがたまで泳いでいたもの〉

きょうは、得意のマグロ料理や新鮮な地魚料理を用意して待っていてくれました。
更に、世界中でこの店にしかないという一皿まで登場すると、デビット伊東も三﨑アナも目をシロクロ?
感動の世界です。CIMG2785.JPGCIMG2792.JPG
           〈超珍味:マグロの潜水板のベーコン〉


大満足で『くろば亭』を出た二人のすぐ目の前に、大きな大漁旗が現れました。
実は、ここ『三富染物店』は、神奈川県内で唯一となった大漁旗を作っているお店だったのです。
天保4年創業という歴史あるお店で、6代目の三富實仁さん夫妻と息子さんで
大漁旗を作っています。
最近では、縁起物・祝いものとして贈答品としても注文が多いとか。
初めて見るその手作業に、デビと三﨑アナも見入っていました。
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今日も、三崎ならではのものを味わいながら三崎ならではの風情を感じる
港町のぶらり歩きを楽しみました。
来週は「増刊号」です。