あっぱれ!KANAGAWA大行進

この番組は神奈川県33市町村を巡り、そこに住まう人々の暮らしや文化、名所を紹介するものです。

3月12日:真鶴町

11日に「東日本大震災」が発生したため、先週12日の『あっぱれ!KANAGAWA大行進』は
お休みさせていただきました。視聴者の皆さま、訪問を楽しみにしていてくださった真鶴町の
皆さま、お許しください。
そして、きょう『あっぱれ!チーム』はあらためて真鶴町を訪れました。

11日の震災でも15日夜の静岡東部地震でも、真鶴町には特に大きな災害は発生していないようで
一安心しましたが、親戚や知り合いが被害に会われたという方は真鶴町だけでなく県内に多く
いらっしゃると思います。心からお見舞い申し上げます。

東北では、未だ多くの皆さんが避難所生活を続け行方不明の人も多い中で、
きょう『あっぱれ!・・・』を放送することには迷いもありましたが、
「少しでも神奈川県の皆さんが明るさを取り戻していくことへのお役に立てれば、、、』と
考えて、真鶴町にうかがうこととさせていただきました。
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鶴が翼を広げたような地形といわれる真鶴町は、相模湾に面していて
新鮮な魚介類が食べられることで有名。また、鎌倉時代から続く「小松石」の産地でもあります。
デビット伊東と三﨑幸恵アナウンサー。今回は真鶴半島の中央を真鶴駅近くから
半島の先を目指し歩くことにしました。
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                        〈今日の大磯はやや風が強かったが、昼前から暖かな春の訪れ〉

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歩き出して早々に見つけたパンとケーキのお店。
「とろけるシュー」のポスターに惹かれ、さっそく中に入ります。
きょうは計画停電もなく明るい店内。
当然、お話をうかがうだけでなく、試食品にも手が伸びる二人です。
これが予想を超える美味しさ。
駅に程近い『住吉屋』は地元で人気のお店で、撮影中も何人ものお客さんがやってきたのでした。
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港や海を覗きながら歩いていると、
ちょっとユニークなデザインの『UGO』という店を発見。CIMG3037.JPG

誰もいないと思ったら2階でご主人がウエットスーツを手づくりしている最中でした。
聞けばオーダーメイドのウエットスーツ専門店。オーナーの後藤勇毅さんは、この道50年の
ベテランでした。ダイビングする人には、カリスマ的存在です。
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 〈2代目の息子さんと製作している。体の30ヶ所のサイズを測ってつくられる〉

両面ラバーで縫製しないウエットスーツ作りは、誰もが真似出来ない一流の技。
お客さんは海女さんやプロのダイバーばかりなんだそうです。
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更に歩いていると、道端の地図の下に「ATO100m」という小さな看板が、、、。
その方向へ進んでいくと『ATOギャラリー』と書いた瀟洒なお宅です。
恐る恐る入ってみました。CIMG3058.JPG

2階からの「どうぞ!」の声に誘われてあがらせてもらうと、
中は開放的な空間が広がり、小さなギャラリーになっています。
ここは、定年退職した斉藤太祐さんが
「地元真鶴や湯河原で活動する芸術家たちの作品を展示できるギャラリーを」
との夢をかなえて昨年オープンした「ギャラリーATO」でした。
斉藤さんの奥様もガラス工芸を作るアーティストなんだそうです。
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ベランダからは、湯河原、熱海、伊東までもが見渡せる抜群の眺望が・・・。
そして、いつの間にかちゃっかりコーヒーを飲みながら作品鑑賞しているデビさんでした。
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今回は、三﨑アナが事前のリサーチでよいお店を予約しておいてくれました。
活魚料理・磯料理の『まるなか』です。CIMG3088.JPG

デビさんと三﨑アナが到着すると、なにやら美味しそうな香りが漂ってくるじゃないですか。
かつては網元であったというこの旅館は、毎朝、真鶴魚市場で水揚げされる鮮度の高い
地魚を中心に、網元時代から培われた経験を活かした料理が自慢です。
『まるなか』は旅館でもあるので、泊まって美味しい魚料理を楽しむことも出来ます。
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    〈鰺 ウマヅラ ムツ・・・5種の地魚定食1人前2,100円(写真は2人前) 朝獲れた若布や鰯などがサービスでつく〉

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                      〈経営者の橋本さんご夫妻〉
 
刺身を食べていると、先ほどの美味しそうな香りの品が登場しました。それはサツマ揚げ。
鹿児島生まれのご主人、橋本勇さんが真鶴に来て、豊富な魚を美味しく生かすふるさとの味
サツマ揚げを思いついたのだそうです。
自家製で出来立てのサツマ揚げは、添加物なしで味も絶品。
元気な女将さんと美味しい料理に感激する二人でした! CIMG3074.JPGCIMG3080.JPGCIMG3079.JPG
                 〈手づくりのさつま揚げは絶品〉

真鶴半島の半分を越えたあたりで、独特の作風の岡本太郎の作品が並ぶ家に出会いました。
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和風建築の古い建物の玄関先になぜこんなものが?
表に書いてある『マダム ケイ』とはなに?
こうなると我慢ができないデビット伊東。図々しくお訪ねすると美しい奥さんが出迎えてくれました。
好岡恵子さん。あっ、だから『マダム ケイ』だったんだ、と納得。
お菓子工房でコーヒーが飲める喫茶店みたいなもの?というには和風で不思議な雰囲気だなあ、と
感じるデビさんと三﨑アナです。
確かに玄関にはメニューらしきものもあります。
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       〈景色も最高〉                       〈ケーキも最高〉


ここでも2階に案内されて(なんだか今日は2階を訪ねるシーンが多いですねえ)
出されたコーヒーとスイーツは満足するものでした。
ちなみにここは、元々は旅館だったところ。その建物をそのまま生かして
昨年から2階で喫茶店を始めたのだそうです。眺めも良かったですよ。CIMG3127.JPG CIMG3128.JPG


大きなフェンスに「STUDIO TACHIBANA」と書いてあるのを発見!
ここまで来ればどんなところに入るのも怖くない、という「あっぱれ!」隊。
でも小さなドアはあるものの、どうやって入っていいのかわかりません。
ようやく「呼び鈴」と書いた紐を見つけて思い切り引っ張ると・・・。
なんと、ドアから人が出てくるのではなく、大きなフェンスがごろごろと動き出し
これにはデビも三﨑もびっくりデス。
中から出てきたのは橘 智哉さん。
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中に入ると、そこでは何やら金属を加工している若者がいます。
これは金属をたたいて変形させてつくる芸術作品の創作活動中。
興味津々の2人は、幾つか作品を見せていただきましたが、
なかでも驚かされたのが・・・さてどんな作品なのか?番組でお確かめください。

更にエンディング。こんなところで『西部警察』に出会うとは・・・と驚く出会い満載の
『あっぱれ!KANAGAWA大行進』でした。

来週、今年度の最終回は2回目の『川崎市』
矢上川に沿って歩く予定です。