あっぱれ!KANAGAWA大行進

この番組は神奈川県33市町村を巡り、そこに住まう人々の暮らしや文化、名所を紹介するものです。

8月13日 あっぱれ!トーク

今回の「あっぱれ!トーク」は、『TK』の藤本めぐみさんです。

『TK』とは『Time Keeper(タイム・キーパー)』。文字通り番組の時間を管理する仕事です。番組を時間通りにぴったりと収める責任があります。特に生放送には不可欠な存在です。
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例えば30分番組の場合、通常、実際の番組時間は28分か29分です。番組が始まって28分00秒か29分00秒の時点で、自動的にスポットCMに切り替わってしまいます。
そこで、その00秒までにスタジオのお別れの挨拶をして、番組内の最後のコマーシャルを入れて、「提供」の表示をして「終」の表示をして、ぴったりに終わらせなければなりません。そのための専門のスタッフが『TK』です。
〈生放送中のサブコンルーム〉CIMG5629.JPG CIMG5628.JPG
                       〈TKはストップウォッチを手に、画面と進行表から目を離さない〉


めぐみさんは、フリーのTKです。めぐみさんに限らず、TKの多くがフリーで仕事をしています。だから、色々な局の番組を経験する人も多いようです。
めぐみさんも、かつては「ワイドスクランブル」「ミュージック ステーション」(テレビ朝日)や「おはスタ」(テレビ東京)などもやっていました。いまtvkでは「あっぱれ!KANAGAWA大行進」のほか、夕方と夜の「ニュース」や昼の「ありがと」など、ほぼ毎日の番組に参加しています。

「あっぱれ!・・・」は生放送ではありませんが、撮って出しでその日の夜にすぐに放送するために、編集をして内容時間の調整作業をする余裕がありません。
そこで、CMとCMの間を大体5分から7分くらいを目安にして撮影しながら、ディレクターが「始点」と「終り点」をその場で決めます。このVTRテープは即座に中継車に運ばれて、待機しているTKと技術者が二人できちんとチェック。正確な分秒を計測し、同時に画面の乱れや音声の問題がないかなども確認しています。
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こうして、それぞれのVTRの時間を足していって、番組最後の挨拶とプレゼント紹介と次週予告を何分何秒で撮影するか、正確に割り出すのです。
ちなみに55分枠のこの番組全体で、CMや提供などに必要な時間を引いた撮影に使える時間は44分25秒です。毎週、撮影が終わった時点で、放送に使われるVTRの合計がこの分秒になるようにコントロールしているのが『TK』です。
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こんな大変な仕事なのに、藤本めぐみさんは撮影の合間にデビット伊東さんが見つけたお店で買い物を忘れない、ゆとりがある不思議な人なのです。