あっぱれ!KANAGAWA大行進

この番組は神奈川県33市町村を巡り、そこに住まう人々の暮らしや文化、名所を紹介するものです。

3月9日:相模原市

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【朝9時頃、青野原からの道志川:かすんでいるのは立ち上るスギ花粉か】
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                    【屋根にもスギ花粉が。
                  花粉症のスタッフには辛いロケでした】

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今回の「あっぱれ!KANAGAWA大行進」は
相模原市緑区の青野原•青根地区に初潜入!
相模原市の中でも一番西の旧津久井町。
少し行けば、もう山梨県という、県境の町です。

ちゃんと局に戻って、
午後8時55分からの撮って出し放送に
間に合うのか?
心配しながらデビット伊東、三﨑幸恵アナウンサーと
スタッフがやってきたのは青野原地区。

地元で「道志みち」と呼ばれる国道413号沿いに立つ
「bress413cafe」というレストラン。
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こちらは、日本橋でフレンチレストランをやっていた
木村三喜さんが6年前に始めたアメリカンスタイルのお店。
フレンチの世界ではそれなりに知られたシェフだった木村さん。
実はアメリカンが好きなんだそうで
服装もシーンズにウエスタンハットスタイル。
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日本橋の店を50歳できっぱりやめてCIMG6538.JPG
ホースセラピーをやりたくてこちらに来たのだそうです。
そんな話を伺いながら
木村さん特製のサンドウィッチを食べているところに
奥さんが店の看板娘だというミニチュアホースの“デコちゃん”を連れて登場。
デビさん三﨑アナもびっくりですが、
こちらでは犬も馬も店内に自由に連れてきて良いのだそうです。
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      デコちゃんの散歩にご一緒することに。
      三﨑アナに引かれてデコちゃんもおとなしく(?)ついて行きます。
      山中湖まで通じる国道を馬と一緒にブラブラ歩くのは
      実に気持ちの良いものでした。
      馬と一緒に歩いているだけで「癒されるなあ」と感じるのでした。
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木村さんと馬と別れて歩いていると
「菊芋うどん 髙城商店」と書かれた看板を発見!
「菊芋うどん」とはなんだ?とデビさん、
気になってしかたありません。
看板にある番号に電話してみると
「ああ、あっぱれ!ね」と取材OK。
ついでに「味見もしたい」と得意のおねだりも忘れません。
今いるところから500mほどだというので
スタッフバスで向かうことにしました。
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                着いてみると、髙城商店はうどん屋さんではなく
                野菜や菓子、酒類から婦人服まで扱っている
                この界隈で便利な“ヨロズ屋”さんでした。
                ご主人の髙城正二さんが待っていてくれました。
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聞けば「菊芋うどん」というのは「菊芋」を練りこんだうどんのこと。
たまたま菊芋という健康によい芋を知った髙城さんが
町おこしも意識して栽培を始めたそうで、
その活用法のひとつとして考えたのが「菊芋うどん」だったのです。
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                            【これが菊芋】

髙城さんのお母さんが菊芋のサラダとうどんを出してくれました。
さて、その味はというと…。
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                        【菊芋のサラダもご馳走してくれた】
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「道志みち」国道413号を歩いて
青根地区に入りました。
ここからクルマでなら5分もかからずに
山梨県の道志村です。
ちょっと横道にそれて入っていくと
のどかな雰囲気の中、
青根小学校という
今時珍しい木造の小学校に出会いました。

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校庭で花に水をやっていた人に声をかけて
校庭に入れてもらいました。
この方は事務職員の中藪晃さんで、
聞けば、こちらは明治6年の開校。
建物は綺麗に塗りなおされているものの
昭和18年に出来た、
今では県内で唯一となった木造校舎だそうです。
ちなみに全校児童は13人とか。
やはり懐かしいなあ、と感じるデビット伊東です。
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         中藪さんお薦めの場所はCIMG6619.JPG
         少し戻ったところにある神社。
         ここには立派な杉の木がそびえていました。
         説明版を読むと、樹齢700年のご神木だとか!
         木の遠くなる年代に言葉を失うデビ&三﨑です。
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こんな所に?と思う場所に豆富屋さんがありました。
その看板の足元に
「熊出没注意」と書かれたポスターが落ちているを見てドッキリ。
先週も豆富屋さんに寄ったな、と思いながらも
向かいの家の横にある作業場を覗いてみると
もう仕事は終わり間近なのか、
ゆったりとおじいさんと女性が働いていました。
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中にいたのは天野治雄さんと娘の恵子さん。
恵子さんは、この日最後の油揚げを揚げています。
天野さんは80歳。
戦後間もなくこの地で、きれいな道志の水を使って豆富屋を始めたそうです。
今では、ここ青根地区と青野原地区では
それぞれ1軒づつになってしまったそうです。
食料品の店で買う豆富も、青根では天野さんの豆富なんだとか。
最近は体力も落ちてきたので
火曜木曜土曜の週3日だけ、
豆富100丁と150から200丁の油揚げと厚揚げだけをつくっているのだとか。
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お願いすると、豆腐と油揚げを食べさせてもらいました。
豆富は木綿と絹の中間ぐらいというソフト豆富。
なにもつけなくても、豆腐の味わいだけで美味しい
しみじみとした手づくりの味が、心に浸みわたるのでした。
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                     【カメラのすーさんにも…】

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今回、三﨑アナが食事のお願いをしていたのは
「きこりのお店 青根草木館」。
地域と林業のかかわりを大切にして
町を活性化させたい、
と一昨年オープンした地域交流スペースです。
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地元の木材を100%使用してつくられた建物に入ると
木の香りが広がります。
店長の佐藤志穂さんが迎えてくれました。
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地元農家さんの野菜や卵、手づくりパンなども並ぶ直売エリアを
見ていると
佐藤さんが「準備が出来ました」と
カフェスペースに案内してくれました。
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きょう用意してくれたのは「草木館セット」。
“かて飯”という混ぜご飯と
卯の花や揚げの甘辛煮、津久井大豆の味噌汁のセット。
オカラと油揚げは、先ほどの天野さんのつくったものです。
4月からの新メニューを一足早く、いただきます。
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       【草木館セット(上左から、卯の花
              地元の梅干、揚げ煮、人参塩麹漬
                      小松菜のお浸し
          下左から、切干大根の煮物、かて飯、
                       津久井大豆の味噌汁)¥980】
まさに伝承の“地元お袋の味”。CIMG6678.JPG
佐藤店長の66歳になる伯母、
佐藤千恵子さんが考えた料理です。
これからは、千恵子さんだけでなく
地元の色々な家庭の味を提供していきたい、ということで
その時の作り手によって内容も変わっていくのだそうです。
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ニンジンやシイタケが入った“かて飯”は絶妙の味付け。
味の秘訣は?と聞いいたら、答えは「適当!」だそうです。
「醤油じょぼじょぼ」「塩ぱらぱら」。後は長年の感と“愛情”だそうです。
さすがはベテランのお母さん!
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4月からの新メニューの予定でしたが、
準備を早めて3月11日(月)から食べられることに
なりました。

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食事が終わって「草木館」向かいの山の上に。
ここから素晴らしい津久井の景色を眺めることができます。
こんな自然が満喫できる、
神奈川はやっぱり素晴らしい、と感じた
デビット伊東と三﨑幸恵でした。
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                        【こんな張り紙が各所に…】
今回のプレゼントは、
「髙城商店」の
【菊芋うどん】を5袋セットで 3名の方に。
応募方法などは、このHPのプレゼントのページをご覧ください。

次回(3月16日)の「あっぱれ!KANAGAWA大行進」は
「横浜市」からの撮って出しです。
金沢区を回ります。
お楽しみに!