2026/09/24(木)20:03
シルバーウィークを直撃した台風25号。神奈川県内各地では記録的な大雨を観測し、土砂崩れなどの被害が相次いで発生しました。
神奈川県内を襲った猛烈な雨。横浜地方気象台によりますと24時間雨量は三浦市で308ミリ、横浜市中区で297ミリ、藤沢市で219ミリといずれも9月の観測史上1位を更新しました。
この影響で横須賀市と三浦市では複数の土砂崩れが発生。崩れた土砂はすぐそばの住宅地へ押し寄せました。
記者「三浦市上宮田地区です。こちらのエリアでは複数の土砂崩れがあり泥が住宅街に流れ込んでしまったということです。けさから住民らは泥をかき出す作業に追われています」
三浦市では市内117カ所(24日午後5時時点)で土砂崩れが発生。三浦市南下浦町上宮田では20代の女性が土砂に巻き込まれ行方が分からなくなり、24日も自衛隊など100人体制で捜索していますが、いまだ見つかっていません。
当日の状況を近くの住民にたずねると。
近くに住む人(80代)「あっという間の出来事だった。夕方雨が強くなってきたからどうかなと思って家から外を見たら道路が川のようになっていた。とにかくあちらの方が無事でいてくれたら」
すぐそばにある市立旭小学校では裏山が崩落し、土砂が体育館の壁を突き破る被害が。学校は25日まで臨時休校となりました。
近くの住民「いくら日頃の備えをしていたとしてもやっぱり自然の脅威には勝てない」
初声町入江のパン店では店内に土砂が流れ込み、24日も片づけ作業に追われていました。
三浦パン屋充麦 蔭山充洋代表「だいたい膝ぐらいまで水が来ちゃっていて。50センチくらいまで浸水した。土のうが流されちゃったので何やっても多分ダメだった。スタッフも危険だなと判断して皆で2階に避難した」
オーブンや冷蔵庫、小麦粉など営業に欠かせないさまざまなものが浸水。被害額は700万円に上り、営業再開のめどはたっていません。
このほか土砂災害などによる通行止めは市内50カ所以上に及んでいます。
国道134号では、土砂でアパートが倒壊し歩道をふさいでいました。1階部分は押しつぶされましたが、住民は直前に避難して無事だったといいます。
自宅アパートが倒壊した男性「まさか自分のところにと思っていなかったので、実感がいまもないというか、受け止めきれない」
三浦市では24日から「り災証明書」の専用窓口を設置し対応にあたっています。
一方、市内全域に避難指示が出された横須賀市では、2カ所の土砂崩れによって住民3人が巻き込まれました。
これまで2人の死亡が確認されていましたが、市は24日、心肺停止の状態で見つかっていた長井2丁目に住む70代の女性の死亡を発表。これで台風25号による神奈川県内の死者は計4人となりました。
市は9月27日に予定されていた「よこすか開国花火大会」の中止を決定。災害対応などを優先するとしています。
横須賀市 上地克明市長「一日も早く元の市民生活が再開できるよう、引き続き道路の啓開や土砂崩れの復旧作業等に全力をあげていく」
黒岩知事は24日に横須賀市と三浦市を上空から視察し、被害の状況などを確認しました。
黒岩祐治知事「危険なところにたくさん家があるという現実を見て、本当に衝撃を受けた。もっとたくさんの場所が崖崩れに巻き込まれても不思議ではない。『自分たちの住んでいる所は非常に危険なところにあるんだ』ということを普段から理解した上で、なるべく早く避難の命令・指示に対しては従って対応してほしいと強く思う」