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2025/6/15:大人の食育~かながわ農業編~

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神奈川県の特徴である「都市農業」をちょっぴり深掘り。
「食料経済学」の研究者とともに、「都市農業の本当の役割」をリサーチしました。

◆「都市農業」とは・・・
都市部やその周辺地域で行われている農業を意味します。
全国から比べると、神奈川県は全体が「都市農業」。
温暖な気候や豊富な水資源、消費者が多く住んでいるという強みがあります。
市街化が進む現在、都市農業の役割は従来の食料生産にとどまらず、多様な価値を持つ
ようになってきました。

食料の生産から消費までの流れから、食と地域の課題について研究している日本大学の
久保田准教授と一緒に、都市農業の現場でリサーチ開始です。

◆最前線で農地を守る都市農業者
川崎の「栗の木ファーム」の飯草さんは、県内JAの青壮年部からなる「神奈川県農協
青壮年部協議会」(通称:県青協)の一員。
主要メンバーとして5年以上にわたり都市農業の重要性を広めるため、さまざまな活動を
行ってきました。
そしてトップである委員長として活動する中、全国の農業仲間と繋がる機会を得ました。

そこで見えてきたことは『日本の「食」と「農」の現状』。
「農」への関心を上げることが不可欠と感じた飯草さんは、まずは自分ができる「農業
理解活動」を始めました。
そんな飯草さんの活動を見せていただきました。

◆農業理解活動の一つ「食農教育」
飯草さんの畑では、近隣の保育園児と一緒に野菜を作っていました。
園児が植えた畑は栽培の手を加えることなく、そのままの状態で育てています。
「子どもたちにありのままを見てもらえるようにしている」と話してくれました。

収穫したズッキーニを持って保育園へ。
野菜の色や匂い、手触りなどを体感し、野菜に触れることは大きな興味につながります。
園児に「飯草さーん」と大きな声をかけられる様子に、日頃からの関係を感じます。
中には大きな園児も・・・ちゃーはんでした。

今回は久保田先生のゼミの学生にも協力してもらい「やさいクイズ」を実施。
元気に楽しく学ぶ園児たち。
そんな様子に飯草さんの活動の成果を感じました。

◆地産地消の発信地「農産物直売所」
飯草さんが出荷しているJAの直売所も訪問しました。
直売所では規格外品や珍しい品目、鮮度の高い葉物野菜など、ならではの野菜を手にする
ことができます。
農家さんが価格を決めることができるのも特徴の一つ。
そして生産者にとっては、農家同士の交流の場にもなっているとのこと。
生産者の顔が見える野菜は安全・安心の象徴。
消費者にとって「購入」以外に生産者の思いを感じることのできる場所でもあります。
なんとなく感じていた「地産地消」の良さ。
本当の意味で知ることができました。

◇JAセレサ川崎 大型農産物直売所 「セレサモス 麻生店」
 住所:川崎市麻生区黒川172
 TEL:044-989-5311
 HP:https://www.jaceresa.or.jp/

◆流通の拠点でリサーチ
店舗以外での購入の仕組みや流通についてもリサーチしました。
訪れたのはJAと同じ、協同組合の仲間「生活協同組合 パルシステム神奈川」の物流
センター。

入り口で見つけたのは見覚えのあるデザインの車。
「はじめてばこ」と同じものです。
「はじめてばこ」とは神奈川で生まれた新生児の元に届く、プレゼントを集めた
お祝い"はこ"のこと。
可愛いデザインの箱の中には、県内企業からのお祝いの品や子育てに役立つ情報が
詰まっています。
この度JAグループ神奈川の一員「JA共済連神奈川」からもお祝いの品が提供されること
になりました。

実はパルシステムはtvkが取り組む「かながわMIRAIプロジェクト」に協力。
神奈川県に新しく生まれてきた命を応援する活動を「配送」という形でサポートしています。

◆購入方法 〜パルシステムの場合〜
パルシステムでは、カタログを通じた購入が行われています。
組合員はカタログで注文。
購入品は発泡スチロールに詰められ物流センターに届きます。
そして各地にある物流センターからご家庭に届く仕組みです。
家庭への宅配が不便な方には物流センターに受け取りに行くことができる「ステーション
パル」という仕組みもあるんだそう。

組合員さんにお話を伺いました。
生協のカタログにある商品は独自の基準をクリアしたもの。
中には神奈川県産にこだわったチラシもあり、JAや他の協同組合の商品も購入すること
ができます。

購入する基準は価格だけではありません。
産地の情報や生産者のバックボーンを知って購入することができるのも生協の良さだと
教えてくれました。
実店舗では「セレサモス麻生店」で購入することもあるという組合員。

さまざまな選択肢があること、そしてそれらを自分で決定し、楽しく消費することが、
生産者を守る社会につながっていくということを教えていただきました。

◆流通の拠点を「地域の居場所づくり」に
実は川崎市麻生区は日本一の長寿のまち。
地域の課題に取り組むために、配送トラックが出発した後の物流センターを提供すること
を決めました。
麻生区や地域包括センターなどと協力し「ゆっくり健康マージャン」を開催しています。
ちゃーはんも楽しくマージャンに参加。
無料で行われている「健康チェック」で血管年齢の測定もしていただきました。

『協同組合』は共通の目的を持った人々が自発的に集まって始まった組織です。
農協(JA)は農家さんが集まってできた農業の協同組合。
農家さんのための組織。
生協は消費者が作った生活の協同組合。
消費者のための組織。
別の組織ですが、つながっていることを感じ、みんなで手をつないだら・・・
幸せな世界が待っているのかもしれません。

◇生活協同組合 パルシステム神奈川
 HP:https://www.palsystem-kanagawa.coop/

◆研究者の目線、生産者の想い。
久保田先生の研究の原点は海外での経験。
外国人からの「日本の食」についての問いかけにしっかりと答えられなかったことが研究
を始めるきっかけでした。
消費者一人一人の行動が、実はさまざまなことに繋がっていて、それらが集まって大きな
社会を作っていると教えてくれました。

「子どもの食事情は大人の食に関する価値観が生み出すもの」と考え、大人への食農教育
の重要性を感じている飯草さん。
「農業の応援団を増やすためにーーー」。
これからも地域での活動を続けていくと話します。

私たちは社会を形成する当事者の一人。
社会が豊かになるために、自分自身はどのように「食」を選択したら良いのか。
いま一度、考えていきたいですね。

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企画:JAグループ神奈川
協力:JAセレサ川崎

次回は6/22放送「のうふく de こうふく in よこはま」(再放送 6/23(月))

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