2025/10/19：いただきますとありがとう。かながわ旬菜ナビ

2025/10/19：いただきますとありがとう。

食肉や牛に関わる人々が行う「食肉の教育」についてリサーチしました。

◆"食肉衛生検査所の食育"・・・『夏休み親子講座2025』
小学校高学年とその保護者を対象にした、親子で参加する食肉の講座。
職員はおもてなしするように、集まった参加者を案内します。
和やかな雰囲気の中、子どもにとって身近な「肉」に関する質問からスタート。
スライドを交えて「牛と豚がお肉になるまで」などについて講義しました。

その後、隣接すると畜場「神奈川食肉センター」に移動。
同センターは全国的にも稀な、開かれたと畜場。見学通路が整備されており、食肉の現場
をリアルタイムで見学することができるんです。

まずは保護者だけが案内され、と畜の様子を見学します。
大丈夫だな、と思ったら子どもを呼び寄せ、一緒に見学。
子どもがショックを受けないように・・・。
検査所の細やかな配慮が感じられます。
見学した後はアンケートを記入。
「命をいただいていることを感じることができました」などの感想が寄せられていました。

同講座は2011年、一人の職員のアイデアから生まれました。
企画も準備も講師も、すべてを獣医でもある職員が行う講座です。

検査所の土肥所長は、見学通路もある開かれた食肉センターだからこその企画だと話します。
「協力してくれるセンターだからこそ叶う講座。センターには感謝しかありません」
と思いを教えてくれました。

両者の連携が生み出した「食肉の学び」を知ることができました。

◇神奈川食肉センター
　安全・安心な食肉を支える
　HP：https://www.kmca.jp/

◇神奈川ミートパッカー
　HP：https://www.kmca.jp/company/

◇神奈川県食肉衛生検査所
　HP：https://www.pref.kanagawa.jp/docs/p7g/cnt/f661/index.html

◇「夏休み親子講座2025」の様子はこちら
　HP：https://www.pref.kanagawa.jp/docs/p7g/cnt/f661/oyakouza2025.html

◆"農業高校の食育"・・・『酪農教育ファーム』
昨年7月にお邪魔した中央農業高校。
実は全国で2番目に「酪農教育ファーム認証牧場」になった農業高校です。

酪農部が主催する酪農教育ファーム活動にお邪魔しました。

酪農教育ファームとは・・・
「酪農を通して仕事や命の学びを支援すること」を目的に認証を受けた教育現場など
が行う教育活動のこと。

酪農部員で役割を分担。
一般の方を招いて体験イベントを実施しています。
乳搾り、牛のお散歩、ブラッシング、講師への哺乳体験など・・・。
さまざまな体験を準備していました。

牛とふれあいながら笑顔になる参加者。
特に人気があるのが「乗牛体験」。
過去の参加者アンケートでも満足度は100％なんだそう。
担当する牛は去勢したオスの乳牛（ブラウンスイス種）で、名前はゲロロ。
昨年お邪魔した際、りゅうちゃんとちゃーはんがお散歩させていただいた牛です。

昨年はゲロロを使って肥育研究を行なっていました。
現在は後輩が研究を引き継いでいるとのこと。
乳牛のオスを肥育（＝食肉）だけでなく、社会動物として役立てられないか。
命の価値を別の形で見出せないか・・・。
そのアイデアの一つが「乗牛」なんだそう。
顧問を務める小笠原先生は、生徒の挑戦や希望を最大限サポートします。

大きく育ったゲロロの背中にりゅうちゃんも乗せていただきました。
牛の大きさ、温かさを体感。
「命」について改めて考えました。

◇県立中央農業高校
　HP：https://www.pen-kanagawa.ed.jp/chuo-ah/

◆ゲロロの出荷が決定
肥育牛として研究飼育されていたゲロロの出荷が決定。
番組では、出荷決定〜お肉になるまでのゲロロと酪農部員を追いかけます。
（11/9放送予定）