2024/1/7:チカラを合わせて目標辰青 !~輝け☆かながわ農業~
2024年1回目の旬ナビは、旬菜キャッチャー&旬菜ナビゲーター、
そしてJAグループ神奈川の平本会長の挨拶からスタート。
今年も番組では全力で「かながわ農業」をお伝えしていきます!
今回は「神奈川県農協青壮年部協議会」(通称:県青協)の現役メンバーとともに、
OBの農の現場にお邪魔しました。
県青協とは「かながわ農業」を精力的に引っ張る農家たちの集まり。
その歴史は70年以上前に遡ります。
戦前からの農業への不合理に立ち向かうため、青年農家らが各地区で「青年部」を
結成していきました。
そして、現状を打開するため、県内の仲間と手を取り合い、
一丸となった組織活動を行うことにしました。
昭和27年2月、県内の7,000人を超える青年農家が立ち上がり、
県の組織を結成したのが県青協の始まりです。
現在では県内のJA内組織である11の「青壮年部」を会員とし、
1,447名の部員(「盟友」と呼ばれています)が力を結集し活動しています。
野菜栽培だけでなく、穀物、花、植木、果樹、畜産など、
様々な種類の農家がメンバーです。
りゅうちゃんが平本会長、県青協の飯草委員長と訪れたのは、茅ヶ崎市内の吉田牧場。
4時間前に生まれたばかりの子牛の世話をしていたのは、
ご両親と一緒に酪農業を営む吉田雅章さん。
日頃、他の種類の農業に触れることが少ない野菜農家の飯草委員長も、
初めてのエサやり、搾乳を体験しました。
吉田さんの牧場でもエサ代高騰の影響は大きく、苦しい状況を訊きました。
吉田さんの声は畜産農家共通の問題。
現在、全国的な青年部の組織で「畜酪部会」に所属している飯草委員長にとって、
かながわ農業の仲間が直面している課題について改めて考える機会となりました。
吉田さんは令和元年から2年間の委員長時代、酪農以外の農業について学び、
県内農家の繋がりを強めようとさまざまな場に出向きました。
そんな折、猛威をふるったのが新型コロナウイルス。
吉田さんは盟友らと直接会うことのできないもどかしさの中、
コロナ下の県青協を率いました。
現在は「顧問」という立場で県青協を支えています。
一方、のさっちと大沢書記長は横浜市泉区で平本会長を待っていました。
3人で訪ねたのは「ゆめが丘農園」。
駅チカのイチゴ狩り農園です。
園主で第24代委員長(平成15年~2年間)だった美濃口等さんにご案内いただき
イチゴ狩りを堪能しました。
バラ農家である大沢書記長は、ハウス内を温める燃料代の高騰に頭を悩ませています。
美濃口さんにハウスの仕組みを伺うなど、同じ問題を持つ農家同士の話は尽きません。
そして委員長当時の話も伺いました。
美濃口さんが在任中だった約20年前、日本の農業は大きな転換期を迎えていました。
「このままでは都市部である神奈川の農業は大ダメージを受ける」との危機感を
募らせました。
そして盟友みんなで力を合わせ、国会や関係各所などに現状を訴えるなど、
現在の組織活動の基礎を築きました。
農家が生産しやすく、かつ消費者の手元に「地元の新鮮で安全な農畜産物」を届ける
ための仕組みの中には、彼らの活動により実現したものもあるかもしれません。
県青協の事務局を担当するのはJA神奈川県中央会。
当時を知る職員は、美濃口さんのリーダーシップを振り返り、
混沌とした時代を引っ張ってくれたと話しました。
中央会はこれからも、自主的な組織である県青協を全力でサポートし続けます。
続いて訪れたのは川崎市内にある飯草委員長の畑。
高層ビルの見える畑で、旬を迎えたダイコンを収穫しました。
そして最後は全員で集まっての新年会!
お正月ということで「かながわの日本酒」で乾杯しました。
シェフを務めたりゅうちゃんは各地で集めた食材をおいしく調理。
旬菜イーターのちゃーはんも調理、盛り付け、配膳としっかりお手伝いし、
みんなで「かながわの食」を満喫しました。
一人で解決できない問題はチカラを合わせて乗り越える。
県青協の頼もしい繋がりは神奈川の「安全・安心な食」を支えています。
干支の「辰」のように、今年の「かながわ農業」も上り調子で活力旺盛な年に
なりますように・・・
新年会場
◇CAFÉ & SPACE L.D.K.(カフェ、貸しスペース&キッチン)
住所:川崎市麻生区栗平2-1-6 小田急マルシェ栗平2F
TEL:044-455-4551
HP:http://www.cafeandspace-ldk.jp
企画:JAグループ神奈川
協力:JA横浜
JAセレサ川崎
JAさがみ
JA湘南