肥料など生産資材高騰と猛暑の影響 神奈川県内の若手農家が現状を訴える
25/11/28(金)12:02
肥料などの資材高騰が続く中、猛暑による影響も加わり農業の環境は厳しさを増しています。藤沢市の若手農家が厳しい現実を訴えました。
藤沢市の若手農家 亀井尋仁さん「このままどこまで暑くなってしまうのだろうという恐怖感。
本当に夏に野菜が育てられるのかなというのを農家として一番危惧している」藤沢市の若手農家亀井尋仁さん(31)は3代目で祖父母と両親、妻とともに家族6人で農作業に取り組んでいます。
亀井さんは5.5ヘクタールの農場でトマトやキャベツなどおよそ50品目を栽培していますが、ことしは猛暑の影響で「砂漠に野菜を植えているような」感覚だったと振り返ります。
また、肥料代などの資材価格が高止まりする中、農家にとって価格転嫁は死活問題になっています。
藤沢市の若手農家 亀井尋仁さん「節約をしてしまうと品質であったり去年までと同じものが作れなくなったり、資材価格の高騰と品質の保持を両手に抱え究極の板挟み状態に農家はある」そのうえ、野菜は需給バランスが崩れることで取引価格が乱高下しやすいといいます。
亀井さんは、こうした現実を消費者にもっと知ってほしいと訴えるとともに、農業の未来に警鐘を鳴らします。
藤沢市の若手農家 亀井尋仁さん「豊作貧乏という言葉が日本にはあるが農産物を作れば作っただけ、どんどん赤字が膨れていってしまう未来しか見えないと思うので、本当にいま本来野菜が持っている価値農家が作っているものの価値を消費者により強く理解してもらって相場の大暴落を何とか食い止めていければいい」
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