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鬼平犯科帳5

鬼平犯科帳5

鬼平犯科帳5

放送時間

毎週月曜日~水曜日 15:00~ 6/13スタート

番組内容

池波正太郎原作の傑作時代劇。火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とした捕物帳第5シリーズ。

各話紹介
  • 第1話
  • 第2話
  • 第3話
  • 第4話
  • 第5話
  • 第6話
  • 第7話
  • 第8話
  • 第9話
  • 第10話
  • 第11話
  • 第12話
  • 第13話
【第1話】
「土蜘蛛の金五郎」
食道楽の鬼平こと長谷川平蔵(中村吉右衛門)が、「どんぶり屋」というめし屋を見つけた。味がよく、飯も食べ放題なのにたった七文。そば一杯十五文の時代だ。儲からない商売をする亭主の名は金五郎(遠藤太津朗)。平蔵の勘では盗人である。さっそく密偵の五郎蔵(綿引勝彦)とおまさ(梶芽衣子)に探索を命じ、自らは木村忠吾(尾美としのり)と二人で浪人に変装、どんぶり屋に近い裏長屋に移った。 平蔵の腕を見込んだ金五郎は、五十両で人を殺してくれ、と持ちかける。やがて分かった相手の名は……。
【第2話】
「怨恨」
三年前の捕物で同心木村忠吾(尾美としのり)に傷を負わせて逃げた盗賊磯部の万吉(速水亮)が、江戸に再び姿を見せた。長谷川平蔵(中村吉右衛門)は忠吾に探索を命じた。万吉の情報は、密偵の五郎蔵(綿引勝彦)が盗賊時代の配下から聞いたのだが、今は堅気のその男を守るために、忠吾にはそのことを言っていない。忠吾は「長官(おかしら)からまかされた以上、俺の耳に」と怒った。万吉は表向き千住の茶屋の主人をしながら、新たな盗みの準備を進めていた。
【第3話】
「蛙の長助」
蛙の長助(米倉斉加年)は、心臓を病み片足が不自由な老人。だが、借金の取り立てには不思議な能力を持っていて、金貸しの三浦屋彦兵衛(玉川伊佐男)に使われている。ある日、長助は取り立て相手の旗本今井勘十郎(長谷川明男)に半殺しの目に遭った。たまたま貧乏浪人に変装し、見回りをしていた長谷川平蔵(中村吉右衛門)が、長助を助けた。長助はその礼に一杯おごった。今井は三十両の借金を踏み倒そうとしていたが、裏では、盗賊夜嵐の定五郎(五味龍太郎)の用心棒をし、人を斬っていた。
【第4話】
「市松小僧始末」
日本橋の木綿問屋の一人娘おまゆ(長与千種)は二十三歳。顔は童顔だが大女で腕っ節が強く、剣術は免許皆伝。長谷川平蔵(中村吉右衛門)の役宅に出稽古をするほどだ。これでは男は寄り付かない。そのおまゆが、スリの名人で市松小僧と呼ばれる又吉(春風亭小朝)と出会った。二人はおたがいにひかれあい、ついにおまゆの両親の反対を押し切って所帯を持った。又吉は堅気になり、二人は幸せに暮らしたが、平蔵は、スリというものは、一度やったらやめられない病気だと考え、又吉から目を離さなかった。
【第5話】
「消えた男」
盗賊改方与力の佐嶋忠介(高橋悦史)は、かつての部下で突然出奔した高松繁太郎(渡辺裕之)に偶然出会った。八年前高松は、江戸を荒らす凶賊の一味の女お杉(斉藤林子)に網をかけ、今後の生活費を与えれば、一味の宿を聞きだせるまでになっていた。だが、無能でやる気のない当時の長官は金を出すのを拒んだ。愛想をつかした高松は「好きな女と暮らす」との置手紙を遺して消えた。その女がお杉。一本木な高松の、彼女への責任の取り方でもあった。佐嶋と別れた高松を、盗賊の笹熊の勘蔵(佐藤仁哉)が待ち伏せていた。高松は「お前を待っていた。お杉は死んだ」と言って自ら斬られようとした。
【第6話】
「白根の万左衛門」
密偵の相模の彦十(江戸家猫八)がすりの現場を押さえ、犯人はすった財布を残して逃げた。財布の中に、上方を荒らし回った盗賊、白根の万左衛門(岡田英次)の名札があるのを見て、長谷川平蔵(中村吉右衛門)は顔色を変えた。すでに万左衛門は江戸にいた。狙う店には腕利きの引き込み女も入れ、二年がかりで準備を進めていた。だが、七十二歳の万左衛門は一月前から病に倒れ、療養中だった。年をとった大盗賊は、体が動かなくなると、貯めた大金を手下に分けて一味を解散する。万左衛門の病が重いのを見て、義理の娘のおせき(岡本麗)は、金の隠し場所を聞き出し、独り占めしようと考えた。
【第7話】
「お菊と幸助」
長谷川平蔵(中村吉右衛門)が役目で甲州に旅をしている留守に、お菊(増田恵子)という女が久栄(多岐川裕美)を訪ねてきた。平蔵が使っていた清兵衛という密偵の娘で、屋敷に奉公していたこともある。お菊は、つれあいの伝吉(水上功治)を、久栄が懇意にしてる絹問屋の上州屋で働かせてほしいと頼んだ。伝吉が働きだしてほどなく上州屋に賊が入り、一家が惨殺された。久栄は、自分が引き込み男を紹介したと知って青ざめた。本当のお菊の亭主は幸助(田中隆三)という足の不自由な男。小間物の行商をしているが稼ぎは少なく、お菊は茶屋で客をとっていた。それを伝吉に知られ、脅されていた。
【第8話】
「犬神の権三郎」
盗賊改メ方の与力、佐嶋忠介(高橋悦史)が、町中で盗賊の犬神の権三郎(峰岸徹)を発見して捕らえ牢に入れた。だが権三郎は脱獄した。深夜、盗賊改メの物見櫓が放火され、そのどさくさに何者かが牢番から鍵を奪ったのだ。長谷川平蔵(中村吉右衛門)は、屋敷内を熟知した者が手引きをしたと考えた。となると、元は盗賊だった密偵たちの誰かの犯行、という確率が高くなる。すべての密偵が集められたが、二年前に捕まり、平蔵の人柄に惚れて密偵となった雨引の文五郎(目黒祐樹)だけが来なかった。権三郎は以前、文五郎が指揮した盗みに加わり、その上前をはねていた。文五郎は憎む相手を脱獄させたことになる。
【第9話】
「盗賊人相書」
深川のそば屋が盗賊、熊次郎(六平直政)一味に襲われ、主人夫婦ら六人が惨殺された。奉公人の少女およし(高橋貴代子)だけが中二階に隠れて生き延びた。およしは熊次郎の顔を見た。細く鋭い目と頬に傷のある、一度見たら忘れられない顔だった。長谷川平蔵(中村吉右衛門)の命で絵師の石田竹仙(柄本明)が人相書きを作ったが、およしはまるで似てないと言った。書き始めはうまく行っていたのに、途中から竹仙は口もきかなくなったという。竹仙は伊勢生まれの旅絵師で江戸に住んで三年。夫婦仲も、近所の評判もよかった。
【第10話】
「浅草鳥越橋」
浅草の鳥越橋で待ち合わせ、つかのまの逢引きをする男女がいた。風穴の仁助(井上純一)と女房のおひろ(小林かおり)。人目を忍ぶのは、二人が盗賊、傘山の瀬兵衛(中田浩二)の手下だからだ。仁助は一味が狙う店に引き込み役として住み込んでいる。その日まであと一月に迫った。そのころ、長谷川平蔵(中村吉右衛門)の密偵、小房の粂八(蟹江敬三)が預かる船宿の客に、やはり傘山配下の押切の定七(平泉成)が来た。仕掛け部屋で話を聞くと、定七の相手は商人風の謎の男。瀬兵衛の盗みの仕掛けを横取りしようという話だった。
【第11話】
「隠し子」
父の代から長谷川家の中間をしていた久助(奥村公延)が、久しぶりに長谷川平蔵(中村吉右衛門)の役宅を訪ね、声をひそめて「実は先代に隠し子がいて」と言った。平蔵には衝撃だった。隠し子は女で名はお園(美保純)。根津で小さな飲み屋を開いていた。その店を訪ねた平蔵は、亡父の面影を遺したお園を見て自分の妹と確信した。平蔵の母もまた「日陰の女」だった。平蔵は久栄(多岐川裕美)に妹の存在を告げ、屋敷に引き取ると言った。飲み屋の女、と聞いて久栄の機嫌は悪かった。
【第12話】
「艶婦の毒」
長谷川平蔵(中村吉右衛門)が、京都町奉行を勤めた父の墓参と休養を兼ねて京へ行くことになり、同心の木村忠吾(尾美としのり)がお供をした。京に入った平蔵は墓参の帰りに、北野天神の境内の茶店でお豊という女(山口果林)を見た。二十年前、平蔵が溺れた女である。その時お豊は盗人宿の女主人だった。奉行の息子のあるまじき行為を与力が必死でいさめ、やっと別れたのだった。そのお豊は今も美しい。驚いたことに、茶店に忠吾が来て、お豊と連れ立って料理茶屋に入った。
【第13話】
「駿州・宇津谷峠」
墓参のため京を訪れた長谷川平蔵(中村吉右衛門)の帰途、駿河の藤枝の宿場まで、料理人の村松忠之進(沼田爆)が出迎えた。平蔵が愛する「江戸の味」で長旅の疲れをいやしてもらおうという、留守を預かる佐嶋忠介(高橋悦史)の計らいだった。留守中の江戸は、駿河を本拠とする盗賊空骨の六兵衛が隠れ家で殺された位で、おおむね平穏だった。密偵のおまさ(梶芽衣子)は、その時の野次馬のなかに、かっては親しくしていた女盗賊のお茂(二宮さよ子)がいるのを見て、後をつけて東海道を下り、藤枝近くの宇津谷峠まで来ていた。
キャスト・スタッフ
スタッフ 原作:池波正太郎
脚本:田坂啓ほか
出演 中村吉右衛門 多岐川裕美 ほか
ナレーター:中西龍