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神奈川ビジネスUp To Date

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放送時間変更のお知らせ

※高校野球のため、放送時間が変更になります。
再放送:7/16(土)、23(土) 24:00~24:30
    7/30(土) 23:30~24:00

番組内容

いまの神奈川経済がわかる!
全国の上場企業1800社中、約200社が本社を置く神奈川県。
県内唯一の地上波テレビ局tvkが県内で活動する企業を中心に各企業の魅力的な取り組みやトップインタビューなどの経済情報をお届けします。

出演

内田
裕子(経済ジャーナリスト)

内田
裕子(うちだゆうこ)プロフィール

大学卒業後、大和証券入社。社内TV放送のキャスターに抜擢されマーケット情報や経営者との対談番組に多く出演。
2000年、財部誠一事務所に移籍し経済ジャーナリストとして活動開始。
国内だけでなく新興国などの取材も多く、製造現場の取材、経営者へのインタビューを得意とする。

7月11日放送分
「廃棄物収集などを行う企業の新ビジネス」

ゲスト
武松商事株式会社
代表取締役 金森和哉さん


廃棄物の収集やリサイクル事業などを手がける企業、武松商事を紹介。社会が成熟し、生活様式が変化する中、廃棄物を単なるゴミとして処理するだけではなく、循環型社会の橋渡しとしての役割とニーズに応える武松商事の新たなビジネス展開などについて伺います。

内田
廃棄物と言うと多岐に渡っていると思うのですが、武松商事が得意な分野というのはどこにあるのですか。

金森
一般廃棄物、産業廃棄物、全て廃棄物としては扱えるような努力はしています。その中でも、最近ですと一般廃棄物ですね。

内田
産業廃棄物だと工場とかそういう工業から出てくるもの・金属というイメージがあって、一般廃棄物から出てくるものは布とか紙・木であるというイメージです。

金森
飲食店とか小売業からも出てきますので、生ごみであるとか、古紙であったりとか、そういったあらゆるものが出てきますね。事務所とかオフィスとかから出てくるものは、ほとんど全てが一般廃棄物になってくるかと思います。

内田
それぞれ処理の方法が違うという意味では、なんでも処理できるというのは強みになってくるのですか。

金森
そうです。それがサービスの一つと考えていますので。廃棄物自体が年々、時代と共に変わってきていますので、それに合わせていかなくてはならないといところはありますね。

内田
どんな流れで、廃棄物というのは変わってきているのですか。

金森
洗濯機を想像していただけたら分かりやすいと思います。昔の洗濯機は洗濯層が鉄だったと思うんです。それがプラスティックに代わり、それがステンレスに代わって、今またプラスティックに戻りつつあると。複合材とかですね。それによってリサイクルの方法は変わってくるので、我々もこの先、何が廃棄物になるのか、そこを見極めて次のステップへ進まなくてはならないと思っています。

内田
県下で同じような廃棄物を扱うライセンスを取っている会社が1万件以上あると。それだけ競争が激しいと思うのですが、実態はいかがですか?

金森
本当にそれを本業としている会社というのは、10分の1以下になると思います。リフォーム会社でも何でも、廃棄物を運ぶにはそのライセンスが必要なんですね。それで取得されるという方もいらっしゃるので、今まで我々が扱ってきたものも異業種に行っているというのはあります。

内田
10分の1といっても、それでも多いですよね。この中で成長して来れた、同業他社から抜きん出て来たという成長の理由というのはどこにあるのですか?

金森
次に何がごみになってくるのか。お客さんが何を求めているのか。そのニーズを追いかけているのが一つです。昔と違って、廃棄物というと「処理してくれればいいよ」と。それから「安く処理してください」に変わって。その次に「適正に処理してください」。それから「リサイクルしてください」に変わってきている。それが今では「リサイクルしたものを戻して欲しい」というふうに変わってきているので、その先を読みながら少しでもニーズに応えられるような努力をしています。

内田
我々のごみに対する意識が本当に大きく変わってきたと思うんですね。私もいろいろな工場に取材に出かけるのですが、そうすると「うちはゼロエミッションです」「全くごみを出さない工場です」というようなものが凄く増えてきた。そうすると、ごみを預かってご商売をされている身としては、ごみがどんどん減ってしまうというのは、世の中的には嬉しいけれども、由々しき問題ですよね。こういう部分というのは、どうご覧になっているのですか?

金森
今、各社さんで努力されて、無駄を無くそうとされて、ISOだったり、エコ・アクションだったり、横浜だと3R夢(スリム)プランだったり、いろいろありますけれども、各社さんが努力して分けたものを我々がどう活かしていくか、そこを追っていけばビジネスチャンスはあるんじゃないかなと考えています。


日本の食卓が豊かになったその裏で、まだ食べられる多くの食品が捨てられています。こういった状況を少しでも減らすため、武松商事のリサイクル工場では、回収した食品残さを原料に飼料を製造、さらに製造した飼料を使って養豚も行い、食品リサイクルのループ化を確立させています。

内田
養豚までやるというのは、どういう動機から思いつかれたのですか。

金森
リサイクルしていく中で一番の問題は、出口が見つからないとリサイクルにならないものですから。当初は食品をリサイクルするにあたって堆肥とかを考えたのですが、一番良いのは何かと考えた時に飼料であれば毎日食べてくれる、毎日消費してくれると。これが出口になるんじゃないかということで、養豚からスタートしたんですね。これが確立されたので、食品リサイクル、食品残さの飼料化をはじめたということです。

内田
これはある意味、良い餌ですよという証明になっているわけですよね。

金森
常に研究していかなくてはならないと思っています。

内田
「この飼料は良いね」ということで評価に繋がってくると思うんですけれども、これは売っていらっしゃるんですか?

金森
はい、使っていただいているところも多いです。

内田
本当に見事にぐるっと…

金森
食品ループを描けています。

内田
肥料もそれで作っている。

金森
そうですね。養豚をしていますので、豚の下の敷き藁代わりに木くずを使っているんです。それと豚糞と菌を合わせて、それで堆肥を作っています。

内田
これは良いビジネスになっているのですか?

金森
まだまだこれからだと思います。

内田
今はまだ採算度外視といいますか、実験段階でやっていると。

金森
実験段階は過ぎていますが、次のステップに進めるのにブランド化するのか、もしくはいろんな展開をしていくのかということを考える時期なのかなと思います。

内田
我々が衝撃的だったのが、カレーのチェーン店のカツを本当は廃棄しなければならなかったものが横流しされてスーパーで売られていたという事件があって、こういうふうに捨てられたものが捨てられていなかったということがあるんだなと消費者は驚いたと思うのですけれども、金森社長はどうご覧になられましたか?

金森
非常に残念でした。我々の業界がまだそこの位置にいるのかという部分もありますし。お客様の信頼を裏切っているという部分では、我々に対しても同じ目で見られるんですね。努力している方々は辛いなと。

内田
世の中に対しての信頼をという部分で努力されている、企業努力といいますか、世の中にアピールされていることというのはありますか。

金森
先ほどの食品リサイクルをとっても、どうなっているというのを商店街で啓蒙活動をしたり、実際に豚汁を作ってみたりとか、ふるまってみたりとかしています。

内田
人を確保するというか、どこも人不足で大変なんですけれども、そういう部分にも非常に良い影響があると思うのですけれども。

金森
みなさん各社さん、いろんな形で人を大切にされていると思いますが我々としても…僕自身がこの業界に入った時にやっぱりゴミ屋だったんですね。それが恥ずかしい部分もあったので、それを払しょくするためにどうしたらいいかというのは常に考えていたものですから、そういった部分でどんどんアイディアを出して実行しています。

内田
社長から社員のみなさんに向かって「何でもアイディアを出せ」と。

金森
このビジネスって、アイディアビジネスだと思うんです。いらないごみを出す、いらない人が出すけれども欲しがっている人もいる、その橋渡しもできるんじゃないかと。ちょっと加工すれば、それが次に生まれ変わるんじゃないかという部分もありますので、アイディアは非常に大切だと思います。

内田
例えば社員の方からアイディア出てきて「これは良いねと言って」、それをやったという事例はありますか。

金森
食品リサイクルで作られた飼料というのは、3割が限度だろうと。後は配合飼料と混ぜながらと言われていたのですが、今我々のスタッフはそれを100%それで(豚を)育てられないかとか。そういったことを今努力してくれていたり、育てた豚を社内向けに販売できないかとか、そんなアイディアも少しずつではありますけれども、出始めています。


武松商事が「エコクル」と呼ぶ、一般市民向けの新たな事業。横浜市内を対象に行政で回収するゴミステーションに出せないような大きな粗大ごみや不用品の処分などを代行して行ってくれるというものです。また、横浜市金沢区のベイサイドマリーナ近くの古紙処理工場では一般からの古紙の買い取りを行っています。

内田
「エコクル」という、これは一般の方に対するビジネスということですよね。これまでは企業から出てくる廃棄物を扱っていたのが、これからは個人の方に向けてということになるんですよね。これは、なぜそういう方面に手を伸ばそうということになったのですか?

金森
企業は、だんだんごみが減ってくる。では我々が生き残っていくためには、どこにマーケットがあるのかといった時にやっぱり個人かなというところですね。高齢化社会になってきた中で、宅配でも何でもお宅に届けるサービスというのが多いと思うんですよ。ただ、出すというのは無いと思うんですね。一人では出せないごみとかもありますし、行政で回収できないものとか、そういったものを我々がサービスとしてもっと踏み込んで行けないのかなということと、あとは多く走るスピーカー業者とか、違法業者が沢山いるんですね。それをダメだということではなく、我々が受け皿を作っていかないとなかなか言えない部分もあるかと思いますので。

内田
本当におっしゃる通りで、家の中に不必要なもの、捨てたいものがいっぱいあるけれども、大きければ大きいほど、どうやって捨てたらいいか困ってしまって、誰も助けてくれない。そういう意味では。術がないんですよね。

金森
行政も、ご高齢の方に対しては運び出しするサービスをしているのですが、例えば、女性の一人暮らしの方が出すというのは大変だと思うんですね。そういったところに安心を与えるために、女性のスタッフを派遣したり、そういうサービスも行うようにしています。

内田
他には個人の方がごみを出したいという時のニーズというのはどんなものがあるんですか?

金森
捨てるというのは、我々の得意分野ですけれども、それ以外にリサイクルして欲しいとか、買い取って欲しいというサービスを我々が持つことによって、利用していただけるのかなというところで、今、買い取りサービスなども行っています。

内田
買い取るというのは、査定がとても難しいんですよね。 そういったものもしっかりと見られるようになっているのですか。

金森
専門スタッフが伺うようにしています。

内田
そういう一般向け、個人向けのBtoCのビジネスを始めるにあたって、しっかり人材も集めてきていると?

金森
そうですね。それと、運び出すというのは、我々廃棄物業者というのは苦手だったのですが、今、引っ越し部門、オフィスの引っ越し部門を持っています。物を運び出すエキスパートがいることによって、一般家庭の荷物も運び出せるようになった。今まではリサイクルショップ呼んで、運び出す人、廃棄物業者と、全て呼ばないといけなかったのですが、我々ができるようになれば1社で全てを任せていただいて、お客様には立ち合いをしていただいて、安心を与えていくと。

内田
ではBtoCの事業というのは、これから拡大していく、御社の中で比重を重く置いていくという分野になっていくのですか?

金森
あとは古紙の買い取りですね。古紙のリサイクルをしているのですが、今までは業者さんが集めてきたものを工場に集めてという形だったのですが、今は一般の方のものも受け入れて、業者の方と同じ価格で買い取りを行っています。

内田
なぜ、これをやろうと思ったんですか?

金森
(古紙のリサイクル)工場がベイサイドマリーナの前にありまして、車で行きかう人が非常に多かったので、これは看板を書いてみたらどうなのかといったところ、一般の方からの持ち込みが増えたと。

内田
古紙を一般の方に持ち込んでいただいて、それなりのお金をお支払いするというビジネスをしていて、それはちゃんと儲かるモデルになっているのですか?

金森
それはしっかりと…

内田
そういう意味で言うと、金森社長もアイディアマンですよね。

金森
好きですね。

内田
そういうアイディアは、どんな時に考えつくのですか。

金森
ふとした瞬間に湧き出てくるものがあるかと思います。先ほどの看板もそうですけれども、これだけ人がいるのにもったいないなというところからですね。いろんなところで、ちょっとした気づきを実践しているところです。

内田
金森社長がメッセージとして「社員が家族に誇れる会社に自分たちはなる」ということを打ち出していらっしゃるわけですけれども、この理念というのは素晴らしいと思います。これからどういった会社になって行きますか?

金森
我々の廃棄物業界は見方を変えますと、インフラだと思うんです。その担い手として我々が成長していくことで、家族に誇れる会社になるのではないかと。今まで私自身がこの業界に入った時には、あまり表には言えない業界だったんですね。それが「リサイクルをする会社」、なおかつ見える形をどんどん作っていくこと、またリサイクルの種類を増やしていくことによって、社員が家族に誇れるようになってくるだろうと。胸を張って、「お父さんの会社はこういったことをしているんだ」と言えるような会社を目指していきたいと思っています。



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