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神奈川ビジネスUp To Date

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番組内容

いまの神奈川経済がわかる!
全国の上場企業1800社中、約200社が本社を置く神奈川県。
県内唯一の地上波テレビ局tvkが県内で活動する企業を中心に各企業の魅力的な取り組みやトップインタビューなどの経済情報をお届けします。

出演

内田裕子(経済ジャーナリスト)

内田裕子(うちだゆうこ)プロフィール
大学卒業後、大和証券入社。社内TV放送のキャスターに抜擢されマーケット情報や経営者との対談番組に多く出演。
2000年、財部誠一事務所に移籍し経済ジャーナリストとして活動開始。
国内だけでなく新興国などの取材も多く、製造現場の取材、経営者へのインタビューを得意とする。

4月25日放送分
「リユースをもっと身近に〜ブックオフの新たな挑戦」

ゲスト
ブックオフコーポレーション株式会社
代表取締役社長 松下展千カヨさん


【プロフィール】
1968年福島県出身
成蹊大学経済学部卒業
1991年日本興業銀行(現みずほ銀行)入行
2003年ブックオフコーポレーション入社、代表取締役専務などを経て、2011年9月に代表取締役社長に就任


相模原市に本社を置き、中古本市場のトップシェアを誇るブックオフコーポレーション。買取品目の拡大を行い「なんでもリユース」企業へと変革、オンライン事業の強化など、成長著しいリユース市場に向けた攻めの経営戦略について松下展千社長に伺いました。

内田
相模原市の住宅地の、本当に一つのお店から上場企業になって、今では800店を越える数と。ここまで事業を拡大できた理由というのはどこにあると思いますか?

松下
古本って、「古本」っていう言葉に代表されるように昔の本、希少価値のある本が古本屋さんだというイメージが強かったと思いますけど、そうではなくて、新しくてきれいな本が明るいお店に並んでいる、ちょっとコンビニエンスストアみたいな女性でも入りやすい間口で、入ってみたらきれいな本が「なんだか安いじゃないか」…このコンセプトがすごく最初は珍しかったでしょうし、受けた。そういったビジネスは面白そうだと創業の初期から全国のフランチャイズのオーナー様が是非ブックオフを一緒にやろうと集ってくださって、それで全国にお店が広がった、というのが、ここまでお店が広がった経緯だと思いますね。

内田
すごい仲間意識を持って共に成長してきた、という形だと思いますけども、その中で大きな会社の転換点、これはどこだったと思いますか?

松下
今からするともう15年以上前になるんですけど、1999年に子ども用品のリユースを始めた。そこからブランド用品とかスポーツ用品とか総合リユースというものへチャレンジしてみようという、1999年からのスタートだったんですけど、その動きが今の我々からするとすごく財産になっています。

内田
その時にチャレンジしていなかったらまた今のブックオフが違う形になっていた可能性があるということですね。今主軸になっている「本」というところに目を向けると、世の中では出版業界は非常に厳しいと、本離れがどんどん進んでいると言われているわけなんですけど、これはブックオフから見て、どう見えますか。

松下
実は私ども「青山ブックセンター」という、青山と六本木にお店があるんですけど、その運営をしていまして、そこの運営を通じて感じることは、やはり新刊書店の運営というのは非常に難しいし厳しいなあということは正直感じます。感じますが、じゃあ本が読まれなくなっているかというと、例えば図書館の貸し出し冊数が毎年過去最高を更新し続けているとか、1年間に出版される本のタイトル数っていうと年間8万タイトル以上と、1日に換算すると220タイトル以上が出ているんですよね。そういうことからすると、本ってまだまだ読まれて欲しいですし、私どもも中古の本という切り口から見ても、新刊がちゃんと読まれてこそ次の二次流通もあるということなので、青山ブックセンターという意味においても、ブックオフという意味においても、あるいは一日本人としても、本はまだまだ根付いていって欲しいというか、これからも大事な存在であって欲しいです。


ブックオフの事業の大きな柱である「中古本」で特に力を入れているのが「オンラインの強化」。ヤフーとの業務資本提携を機に「ヤフオク」を利用したアプローチや自社オンライン事業「BOOKOFF online」の展開など、多様なチャネルを通じて買取・販売を拡大しています。こうした事業を支えているのが横浜市瀬谷区にある巨大な倉庫「東名横浜ロジスティクスセンター」。1万坪以上のスペースに並べられる中古本の数は500万点を超えると言います。

内田
新しいものにも企業としてチャレンジしていくということですが、ちょっとこれは触れずにはいられないところ、業績の部分。2016年3月期の業績が上場以来初の営業赤字ということでいろいろ言われていますけども、この理由というのは率直に何だったんですか?

松下
結論からすると、前倒しでお店の改革をしていきたいという動きがお店の方でも盛り上がったので、投資が前倒しになっていった、結果としてお金がかかってしまったということがございます。やろうとしていたことが、本・CD・DVD・ゲームがもちろんメインの商材ではあるんですけど、もっと他のリユースもブックオフでできるよねと、やってみようよ、と一歩踏み出したという感じです。

内田
そのために投資をした結果、営業赤字が出たということですね。

松下
もうそこに尽きますね。

内田
背中を押したものはなんだったんですか。

松下
いわゆる本・CD・DVD・ゲームだけだと、この先5年は大丈夫かもしれないですけど、10年後15年後はそれで、人件費も上がるっていうような流れですし、家賃もなんとなく上がってきていますし、そういう中で一緒に頑張ってくれている社員とかパート・アルバイトさんたちの頑張りにちゃんと報いていけるのかっていうと、そこは難しいかもしれないなと。じゃあ体力があるうちに、ブックオフっていうものを皆さんが「ブックオフ」だよねと言っていただけているうちにチャレンジしてみようと。そこが一番の原動力ですね。


「本・お売り下さい」で全国に展開してきたブックオフの店頭に「家電なんでもお売り下さい。」の文字。ブックオフが見据えているのは「本」にとどまらない「総合リユース企業」への転換。そのためには「査定」への信頼度が重要になってきます。

内田
まず第一弾として新生ブックオフが取り組むところが「家電」と。

松下
家電を始めました。

内田
なぜ家電なんですか?

松下
家電は製品番号が書いてあるんですね。製品番号で調べると、値段を把握しやすいというか、データベースにしやすいであるとか、やはり家電という市場は大きいと。市場が大きいということはきっと眠っている家電も多いということで、そこに取り組んでみたいということで始めたというのが大きなきっかけです。

内田
私これは大変だなと拝見して思ったのは、先ほど家電の買取は製品番号があるからだいたい値段がつけやすい、わかるんだと仰っていて、それはなるほどなと思いました。ただ家電というのは個体差というか、個別の商品の品質というのが使ってきたお客さんの使い方によって随分変わってくるじゃないですか。そこの部分の査定っていうのが難しいんだろうと思っていて、でもいちいち全部稼働させていたらそれこそ時間がいくらあっても足りないんだろうなという風にも見えます。この家電のそれぞれの「個体差」というものに対してはどのように対応するのですか?

松下
実際一個一個、稼働は確かめているんですが、おそらく、ブックオフでお買い上げいただいたもので何か不具合があった場合は、ブックオフに言えばちゃんと対応するだろうと。実際に私どもとして、そこできちんとご対応できるかというところが、「ブックオフで買っても安心だよね」というところに最終的にはなるのかなと思っています。そういう安心感、ブックオフだから大丈夫だろうという期待をいただけるように、それを裏切らないようにしていくことがすべてなのかなと思います。

内田
本当にそうだと思います。今リユース、自分の使ったものを売買するという意味においてはしっかりとした目利きがいて、持ち込む商品をきちんとした値段で買い取ってくれるか。(店に)行って商品を買おうと思った時に本物、きちんと動くもの、あとはブランドものや高価なものであればそれが変なものではないということが前提だと思います。この部分は言うほど簡単ではないと思うんです。しっかり自分たちは商品を見定めて、しっかりとしたものしか置いていないというところは「本」とは違うところではないかと思います。ここはチャレンジかなと思うんですけど。

松下
おっしゃる通りチャレンジです。ただ幸い、家電の分野でも、あるいはブランドの分野でも、時計の分野でもスポーツ用品の分野でも、長年その商材を取り扱ってきた、まさに15年以上前からやっていて、その中でノウハウを積み重ねてきてくれた強者たちがいるわけです。その人たちが今までの経験の中で培ってきたノウハウっていうのを例えばウェブカメラなど、色々なものを駆使してチェーンの中で共有していくということでお客様のご期待を裏切らないということはしていきたいと思っています。

内田
リユース市場っていうのは成長市場ですから、どんどんライバルが現れてきて、そういう意味で言うと、これまでもネットの競合というのはありましたが、今は本当にスマートフォンの時代で、個人対個人で勝手にやり取りをして、仲介の業者を排除してという時代になりつつありますが、このC to Cに立ち向かっていくという戦略はありますか。

松下
まとめて処分したいとか、あるいは「ネットじゃなくて…」、というお客様はまだいらっしゃると思います。C to Cにどう向かっていくかということよりも、ブックオフという「お店がある」という価値をどう我々として高めていくのかということに尽きると思っています。C to Cがライバルというよりも、リユースが広がるに越したことはないので、その中で私どもがお店を持って地域社会などに何ができるのかという、その中の価格の安心感であるとか、サービスの安心感、親近感、近くにお店があることの距離感であるとか、そういったものがお客様にどれだけ刺さるのか、そういうことができるのかということを愚直にやっていくということしかないのかなと思っています。

内田
まだまだリユース市場は伸びていますからね、ブックオフがやるべきところというのがたくさんあるんだと思います。ブックオフコーポレーション、これから未来に向かってどういう姿になるのでしょうか。

松下
あと5年くらいしたら、近くのブックオフにいらなくなったら何でも持って行こうと思い出してもらえて、かつ足を運んでいただける、安心して「じゃあ行こう」といっていただける、そういうチェーンになっていたいです。商材も広がり、価格の安心感ももっと上がってサービスもバッチリと。そういうところにどれだけ早く向かえるのかということかなと思っています。リユースが普通になるというか、もっと身近になる。日本に住んでいる方でリユースに1年に1度も触れたことがないという人が6割いらっしゃるという調査結果があって、それを1年に1回くらいは全員がリユースを知らないうちに経験していた、そういうところを目指していきたいですね。



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