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神奈川ビジネスUp To Date

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放送時間変更のお知らせ

毎週月曜日 21時~21時30分
  土曜日 23時~23時30分(再放送)

*4月から放送時間が変わりました

番組内容

いまの神奈川経済がわかる!
全国の上場企業1800社中、約200社が本社を置く神奈川県。
県内唯一の地上波テレビ局tvkが県内で活動する企業を中心に各企業の魅力的な取り組みやトップインタビューなどの経済情報をお届けします。

出演

内 田 裕 子(経済ジャーナリスト)

■プロフィール
大学卒業後、大和証券入社。社内TV放送のキャスターに抜擢されマーケット情報や経営者との対談番組に多く出演。
2000年、財部誠一事務所に移籍し経済ジャーナリストとして活動開始。
国内だけでなく新興国などの取材も多く、製造現場の取材、経営者へのインタビューを得意とする。

8月1日放送分
「印刷業界のリーディングカンパニー〜経営を支える地元と顧客の信頼」

ゲスト
山協印刷株式会社 
代表取締役社長 杉山昌行さん


【プロフィール】
1956年 神奈川県平塚市出身 1983年 山協印刷株式会社入社
1992年 取締役、1996年 代表取締役社長就任
2012年 神奈川県印刷工業組合・理事長に就任


平塚にある「山協印刷」を特集。世界に1台しかない輪転機や特殊加工の印刷技術を駆使して高い評価を得る山協印刷。神奈川県印刷工業組合の理事長も務める杉山昌行社長に、信頼を集める独自の経営戦略と、地域密着の新たな取り組みについて伺います。

内田
印刷業の技術というのは一般的にはなかなかわかりづらい部分があると思いますが、そのコアとなる技術とはどういうところにあるのか、それは「差」としてどういう風にあらわれてくるのですか?

杉山
「印刷」って裾野が広いんですけれども、書籍から商業印刷まで広く印刷の範囲の中に入ってくるんです。当社がやっている商業印刷の分野で言えば、お客様の情報をいかに加工して紙面で表現をするか、というのが一つの印刷としての肝になると思うんです。それで「差」はどこに出るのか…ということに関して言うと、設備そのものは他社さんと同じ設備を使っているんですけども、出来上がりに関しては、「決して間違ったものを印刷してはいけない」というミス・ロスの部分と、やはり「納期を絶対に守る」ということが我々商業印刷の分野での使命だと思っています。

内田
間違ったものを印刷してしまう、というのは発注する方たちが間違ったものを送ってしまえば、その通りに印刷してしまいますよね?でもそこまできちっと責任を持って取り組まれているということなんですか?

杉山
当社では校正をする人間が中間に位置していますので、お客様から間違ったデータが入ってきたとしても、そこで例えば「曜日が間違っていました」、「漢字が間違っていました」、そういうところはうちの人間が見つけられる範囲の中では全部見つけるんです。そこがスキルになると思うんですね。そこで信用・信頼を受けられるかどうか、というのが企業としての価値になるという風に考えています。

内田
今、印刷業界というのは多様になっていて、ポンっとネットで入稿すれば、もう翌日、翌々日には印刷が仕上がってくるっていう簡易的なもの、「早い、安い」を売りにしているところがあります。そういう中で、競争力という意味ではどういうところを上げていくのですか?

杉山
一つはですね、平塚という町に工場を持っていますから、その工場の中で一から十まで完結できるんですよ。ということは、どこかの場所で何かミスを見つければそこで止められるんです。

内田
なるほど。

杉山
(渡された)データ通りに流すというのはほとんどですけど、一個あるか二個あるかで全然違ってくるので、そこに人を配置しておかなければいけない、というのを考えて(校正する)役を置いています。

内田
平塚という土地の中で印刷会社さんがいっぱいあったと思いますが、その中で山協印刷さんが抜きん出て成長できた理由を挙げるとするならば、どういうことが挙げられますか?

杉山
チラシをやっていかなければいけないというところで言うと、設備的に当初から比較的大きな機械を入れていたんです。だからある部分、「チラシ」というものに特化したというのが実態かもしれません。そのための設備を持ってきた、それが必然的に大型の機械になってきた、ということではないかと。

内田
「チラシ」というのは、スーパーとかのチラシが入っていますよね?そういうものですか?

杉山
そうです。基本的に新聞に折り込まれるものが「チラシ」。チラシをうちが扱うようになったというのは、おそらく平塚が戦後の焼野原の時代から商業都市化してきたんですよね。その中に長崎屋さんだったり梅屋さんだったり十字屋さんが平塚にいらっしゃる。その複数のお店が毎月晦日にバーゲンをやる。その時に使ったツールがチラシなんです。そのチラシを新聞に織り込むという考えのもとに、当社が新聞販売店との話し合いを持ちながら「これを新聞の本体の中に挟んで宅配をしてください」ということをお願いしてまわって始まったのが歴史的な部分。パイオニア的な位置づけで当社がチラシを扱ってきたというのは事実だと思います。歴史的にもそうですし、今後も、その部分は当社の基本になるビジネスだと考えています。


商業山協印刷が機械メーカーと共同開発した世界に一台しかない印刷システム。折り込みチラシで目にする「B4サイズ・6ページ」「B4サイズ・巻き三つ折り」を一つのラインで仕上げる「インラインフィニッシュ」を導入、大幅なコストダウンを実現しています。

内田
世界に一台しかない輪転機を導入されたという、これは結構な経営判断だったと思うのですが。

杉山
社 基本的には「開発」と「導入」なんですね。これも一つはお客様のニーズ。今まで、(チラシを)6ページという形にするには、時間とコスト、時間もコストなんですけれど、人件費、要するに手作業が入るので、手作業のコストが一番高いですよね。それでその部分を全く使わずにインラインで6ページができないか、ということを考えた訳です。毎週(チラシを)やられているフリーペーパーさんとか求人誌さんというのは、今まではB3の2つ折りのチラシとB4のチラシを同時に新聞に折り込んでいたんです。ところが、それを中に入れてしまえば「折り込み代」というコストが…

内田
なるほど。

杉山
半減とは言わないですが極端に言うと、ざっくりとした計算で、東海道沿線の新聞販売店さんで、恐らく、中に入れることによって1枚あたり2円違うんです。今まで作業としては、B3のチラシとB4のチラシを2回折り込んでいたところが、1回で済むんです。それが1枚当たり2円違うということは、10万枚で20万円違うんですよ。

内田
かなり違いますね。

杉山
社 もう絶対違うんです。

内田
そのシステムも社長が考えたのですか?

杉山
社 設計は(機械)メーカーさんですけど、こういうことができないのか?という、投げかけの中でメーカーさんが頑張ってくれて、「これならできますね」という話になった訳です。

内田
いい話ですね。非常にクリエイティブですよね。

杉山
そうですね。だからそれはやっぱりあくまでも「ニーズ」ですよね。我々が「こういうものを作りましたら使ってください」というよりは、お客様がお困りごとで、「こういうことができないか?」という、先ほどから何回もいう様にそのお客様に求められているものを当社が加工していくということが、当社の使命だと思っています。

内田
杉山社長は神奈川県印刷工業組合の理事長もされていますよね?印刷業界全体を見渡して現状はどうですか?

杉山
組合員数からすると約190社の加盟をいただいています。

内田
それはどういう、増減はどんな感じですか?

杉山
やはり減少。神奈川としての減少の一番の原因というのは、後継者不足が大きな理由で減少しています。そこになんとか歯止めをかけたいということで、企業の価値を高めよう、印刷会社としての企業の価値を高めようと。お客様から預かった情報を漏洩するということはありえないんです。印刷業というのはまずそこが入口なんです。そのために独自に神奈川県印刷工業組合として、横浜市大CSRセンターの有山教授に監修をしていただいて「情報セキュリティシステム」というものを作っていただいて組合員の皆さんに取得していただくように今運動をしています。これはやはり、会社が印刷業を営む以上、企業としての「価値」だと思うんです。それを組合事業として、今盛んに実行しています。後継者という問題は別の問題なのかもしれないですけれど、もっともっと若い人が、印刷業というものに魅力を感じていただけるように、ずっとやらせていただいています。


湘南エリアで人気を集めているポータルサイト「湘南ナビ」。ユーザーの「口コミ」があった施設やお店だけを掲載、約2000件の情報が掲載されています。担当者の多くは地元の女性スタッフで、特集企画や取材のアポイントから撮影・編集までを山協印刷が手がけています。

内田
「湘南ナビ」というものを展開されているということですけれども、これをやろう、と思ったきっかけはどういうものだったのですか?

杉山
一番の考え方は、湘南という地域がやっぱり元気になって欲しいんです。企業さんとか当然工場的な施設も載っていますので、より多くの人に見てもらって人が来てもらう場所にしたい。そういう意味での口コミサイトを立ち上げさせていただいたんです。やはり地元というか、その場所で企業としてビジネスをさせてもらっている以上、地元が元気じゃないと仕事って生まれてこない、という考え方で、紙以外で何かないかな、ということを考えた時に、口コミサイトを一つ頭に入れて展開をさせてもらっています。

内田
単に「地域紹介サイト」ではなく、そこに口コミを載せて市民の方たちに参加してもらう、という形をとったのは何故だったのですか?

杉山
やはりより「地域密着」ということですよね。口コミをされるということは、必ずそのお店行っている方なんです。それで感想を持たれている方なんですね。その方の口コミをいただいた時に、うちの営業のスタッフがそのお店に直接お伺いして、「こういう口コミが入りました。それで是非お店や施設をご紹介したいんですけど、いかがですか?」という交渉を直接やるんです。必ず行って、帰って、行って、帰って…という動きを全部やっているんです。一軒一軒。

内田
手間をかけていますね。

杉山
手間をかけるんです。かかるんですね。でもそれをやらなきゃダメだと、信頼を置いてもらえないサイトになっちゃうよ…ということで、確実に全部、一軒一軒回っています。

内田
スタッフの方も頑張りますね。一軒一軒きちっと根気よく回って、情報が来るのを待って、きちんとそれを編集してサイトにする訳ですよね?

杉山
特に女性の方が多い。ほぼ女性なんですけど、子育てが一段落した方、保育所へ通っているお子さんがいらっしゃる方、年齢的には20代後半から40、50ぐらいまでの女性が中心で、「湘南ナビ」を大きくしていきたい、ということで、より女性の活躍できる仕事場になっていくのかな、という風に思っています。

内田
山協印刷がこれから目指していく、未来の姿というのはどういうものになりますか?

杉山
社員の子供たちが入社してくれるような会社。これが自分としては夢なんです。先ほど「後継者がいない」という話をさせていただいたんですけど、やはり印刷って魅力があると思っているんです。今後も含めて、やり方をいろいろ考えていければ。やはり印刷って残るし、印刷していくことが世の中のいろいろな意味でためになるだろうと思っているので、印刷業というものを残していくためにはきちっと継承ができる形にしていかなければいけない。だから、究極は「社員の人たちの子供たちが入社できるような会社にしたい」というのが自分の夢ですね。



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